男「震度3の地震にビビって机の下に避難したらあだ名が“チキン”になった」


1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/01/09(火) 00:17:08.05 :Rce8hU9bo

あれは中学二年の、数学の授業中だったのをよく覚えている。

教室が揺れた。

地震が来たのである。



地震が起こったら机の下にと教わっていた俺は、その教えに忠実に、すばやく机の下に潜り込んだ。

みんな、そうするものだと思っていた。

地震はすぐに収まり、俺は周囲を見回した。


ところが――


2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/01/09(火) 00:20:12.38 :Rce8hU9bo

みんな椅子に座ったまま、


「結構揺れたね」

「震度3ぐらいだな」

「ビックリした~」


と雑談を交わしている。(余談だが、後で確かめたら本当に震度3だった)

机の下に避難した生徒は一人もいなかった。

そう、俺を除いて。


3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/01/09(火) 00:23:04.97 :Rce8hU9bo

クラスの誰かが、机の下にいた俺に気づいた。


「こいつ、今の地震ぐらいで机の下隠れてやがる!」


あっという間にクラス中に伝染した。

大笑いする者、呆れる者、ちょっと気の毒な人を見るように俺に目を向ける者、
さまざまであった。


4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/01/09(火) 00:26:30.54 :Rce8hU9bo

俺の中に憤りが生じる。

なぜだ。なぜ、日頃教わってる通りに動いたのに、笑われなきゃならないんだ。


震度が大したことなかろうが、地震は地震だろうが。

少なくとも俺は「机の下に潜るのは、震度4以上からです」なんて教わらなかったぞ。

だいたい、震度が小さいからって避難行動を取らない奴が、本当に大きい地震が来た時、
的確な行動を取れるのか。取れるわけがない。

というわけで、俺は間違ってない。はず。


俺は助け船を出してくれることを期待して、教壇に立っている数学教師に目を向けた。

だが、教師は俺の期待をあっさりと裏切った。


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