【艦これ】吹雪「鎮守府近くの食堂へ」 1


◆MyIMarvEFy8D [saga]:2015/08/26(水) 03:07:24.14 ID:T8oWrxEs0


客「ごちそうさん。」

店主「ありがとうございました!」


ここは街のはずれにある食堂「街角や」

この町では人通りの多いストリートに面した食堂だ。

食堂と言っても大衆食堂のようにでかいわけでもない。

店主である俺と、フリーターの女の子のふたりで何とか切り盛りできるような大きさ。

それこそ、こじんまりといった表現が似合う店構えだ。


SSWiki :



◆MyIMarvEFy8D [saga]:2015/08/26(水) 03:08:06.25 ID:T8oWrxEs0

前の店主である俺の親父が、歳を理由に引退。

別にどこかに就職をするわけでもなく、ただ親父を手伝っていた俺は、そのまま引き継いだって形になった。

当の本人は、実家のある名古屋で隠居暮らし中だが...

こういう言い方はしているが、別段嫌ってわけではなかった。

引き継ぐ頃には常連のお客とは溜口交じりで会話するほどだったし、まともな職に就いていなかった俺にとっては朗報でしかなかったからだ。

ただ、引き継ぐ時に一番の問題もあった。

◆MyIMarvEFy8D [saga]:2015/08/26(水) 03:08:40.61 ID:T8oWrxEs0

それはメニューの数だ。

この店の壁には四方を囲むほどのメニューが貼りめぐらされている。

数は数えたことはないが、親父の話では200種類以上。

この店の初代店主である、俺の爺ちゃんが客の我が儘を聞いてきた結果だと親父は言っていた。

だが、俺は知っている。

ここまで増えたのは最終的には親父の所為だということを。

親父がこの店を引き継いだ時に、客の要望ではなく、自分でやりたいメニューを次々に増やしていった。

勿論売れない商品もあったらしいが、そういうのはすぐにメニューから消し、また新しいのを研究して追加する。

結果がこれだ。

続きを読む