鳳翔「大断捨離」


2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/03(火) 13:20:56.78 ID:+LhGwYVA0


お雑煮と、お素麺。温かい食べ物と、冷たい食べ物。冬季と、夏季。

両者共に季節を代表する立役者。しかし季節感と異なる性質を持つせいか彼らはお互い顔をを合わす機会は少なく、その二人に共通する悩みの種を打ち明けられずにいます。それは、

瑞鶴「かーうち。餅あげるわ」


3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/03(火) 13:23:09.19 ID:+LhGwYVA0


瑞鶴さんは箸で掴み取った餅を川内ちゃんのお椀の中へと投入しました。悪意などない単なる思いつきでの行動なのでしょうが品行下劣極まりありませんね。後で一言申しておきましょうか。

川内「じゃあ私の餅と交換ね」

今し方口と箸とで餅を伸ばし、半分くらいを口に含んだ残りの餅を瑞鶴さんに差し向け、その餅を瑞鶴さんはというと溜息をついた後かぶり付くのです。

鳳翔「二人とも、少し下品が過ぎませんか?」

4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/03(火) 13:24:49.31 ID:+LhGwYVA0


私が一言小言を申すと瑞鶴さんはむっとした顔をこちらに向け大きいな声で文句をあげました。

瑞鶴「だって飽きたんですから!昨日から三食雑煮とおせち!しかも何も味が変わらないし!」

鳳翔「あら、文句があるなら自分で料理なさったらいかがでしょうか?」

川内「私は別に文句ないですよ~っと」

こたつに腕を伸ばし突っ伏して、慣れた手つきでみかんを剥き始めました。

5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/03(火) 13:30:27.91 ID:+LhGwYVA0


瑞鶴「あんた今日の夜中に散々、今年も雑煮の季節か~毎年毎年同じ味で飽きるんだよね~って言ってたじゃない!」

飽きられます。麺を麺汁で浸して食べるお素麺と、醤油とかつお昆布だしを土台にした汁物に焼いた角餅といちょう切りに仕上げた大根を加え、最後は一緒に火を通し青海苔を加えるお雑煮。

作り手にとってお素麺は夏場の絡みつくような熱気の場をあっという間に離脱でき、お雑煮はというと作りすぎた餅を消費する為にできるお素麺よりは手間が掛かるが簡単な料理で、二つとも家に居座る置物さん達に振る舞うための料理なのです。


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