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エレファント速報

1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/22(金) 00:21:43.57 :VWWrYmzqo

あやせが作ってくれた晩御飯を一緒に食べ、まったりとした時間を過ごし、
彼女が帰宅するため玄関に立ったタイミングで切り出した。

京介「あやせ」

あやせ「はい、なんですかお兄さん」

京介「キスがしたい」

あやせ「」

あやせ「な......だ、ダメです! 急に何てこと言うんですか変態!」

京介「俺たち付き合い始めてもう四ヶ月だろ? そろそろキスくらい良いんじゃないか」

あやせ「時期とかそういう問題じゃありません! あと『くらい』って何ですか」

京介「駄目か?」

あやせ「ダメです」

京介「どうしても?」

あやせ「どうしてもです!」

京介「そうか......」

あやせ「大体お兄さんはスケベで変態ですから、キ、キ、キスを許したらその次その次って、どんどんエスカレートして行くに決まってます!」

京介「そこは否定できない」

あやせ「ほらやっぱり。だからダメです。結婚するまで清い交際でいましょう」

京介「......」

京介「なら」



2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/22(金) 00:23:29.74 :VWWrYmzqo


玄関の隅にあやせを追い詰め、ジッと目を見つめ、そっとその頬に手をかける。優しく、優しく。

あやせ「な......な......」

口をパクパクさせるあやせさん可愛い。
そのまま顎に手を移し、軽く持ち上げる。あくまで優しく。

京介「あやせ」

あやせ「え......や......」

ゆっくりと唇を近付ける。大丈夫、食事のあとちゃんと歯を磨いたので口臭対策は万全だ。

あやせ「嫌っ!!」

唇と唇の距離があとちょっと、という所でバチンッと強烈な音が響いた。遅れてジンとした痛みが頬に広がる。
見ると、羞恥か怒りか、恐らく両方だろう。顔を真っ赤にしたあやせが俺を涙目で睨んでいた。

京介「あやせ......」

あやせ「なん、で、こんな。ダメって言ったじゃないですかぁっ!」

京介「すまない」

あやせ「謝るくらいなら最初からしないでくださいっ。わた、わたし、ダメだって言ったじゃないですかぁ」

ポロポロと涙を流すあやせ。泣かせてしまった罪悪感に囚われる。
どうすればいい。抱きしめて泣き止むまで待てばいいのか?
いや、手を繋ぐことさえ慣れていない俺たちだ、拒否されそうな気がする。

京介「すまない。俺が悪かった」

結局謝ることしかできず、玄関にはしばらく静かな泣き声だけが響いた。

あやせ「......帰ります」

送って行くよ、と言える雰囲気であるはずも無く、あやせは泣きながら出て行った。

京介「何やってんだろうな俺は......」

後で謝罪のメールを送っておこう。あやせは優しいから許してくれるだろうけど、でも......。