鞠莉「──期待する誕生日。」


2: ◆tdNJrUZxQg:2017/06/12(月) 23:05:28.03 :NUfsjtd3o

だんだんと梅雨入りの気配も近付いてきた6月の頭のこと。


鞠莉「せっかく、こっちに戻ってきて、初めての誕生日みたいなもんだからさ」


居間でルビィが運んできてくれたお茶を啜りながら、聞き流す。


鞠莉「ほら、去年はいろいろ大変だったじゃない?だから、今年こそはって──」

ダイヤ「......さて、今日の課題は──」

鞠莉「ちょっとダイヤ!?聞いてるの!?」

ダイヤ「......むしろ、聞いてるように見えますの?」


黒澤家を突然来訪し、延々と喋り続ける金髪娘に言い返す。


3: ◆tdNJrUZxQg:2017/06/12(月) 23:05:54.35 :NUfsjtd3o

ダイヤ「......それでなんの用ですの?」

鞠莉「だーかーらー!!今年こそ果南との素敵なBirthdayを過ごしたいって話!!」

ダイヤ「はぁ......」


わたくしはため息交じりに天井を仰ぐ。


鞠莉「もう!久しぶりに会った幼馴染にその対応はないんじゃないの!?」

ダイヤ「久しぶりって......まだ3ヶ月も経ってませんわよ」


浦女も卒業し、鞠莉さんは一人県外の大学へと進学していったのですが──


4: ◆tdNJrUZxQg:2017/06/12(月) 23:06:21.35 :NUfsjtd3o

鞠莉「ダイヤと果南はいいよね!未だに実家暮らしで......」

ダイヤ「鞠莉さんも家にはお手伝いさんがいると聞きましたけど?一人暮らしではないのでしょう?」

鞠莉「あれはパパが勝手にやっただけ!わたしは一人でも全然ダイジョブだって言ったのに!」


たぶん、鞠莉さんのお父様の判断が正しいと思いますが......

鞠莉さんを一人にしたら何をしでかすか本当にわからないですし。


鞠莉「......ダイヤ......今、失礼なこと考えてない?」

ダイヤ「......それはともかく、なんで果南さんとの話でわたくしの家に来たのですか?」

鞠莉「え、それ聞く?」

ダイヤ「......はい。全く話が飲み込めてないので」

鞠莉「......あーこれだから硬度10のダイヤモンドヘッドは乙女心がわからないのよ」

ダイヤ「......誰かいませんかー?この金髪シャイニー娘を今すぐ家から追い出して──」

鞠莉「Sorry!!わたしが悪かったよ!!」


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