アルミン「海」


1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/27(日) 18:42:52 ID:3L82j0No
※現代転生パロ
2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/27(日) 18:43:35 ID:3L82j0No
繁華街に出るまでにかかる時間は、車を走らせて三十分。

公共交通機関はバスだけだが、それも一時間に一本しか走っていない。

周りに何があるかといえば、山と、山と、川。
それから個人経営の寂れた商店が一軒。

そんな、田舎町。


そこが僕ことアルミン・アルレルトの故郷だ。
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/27(日) 18:45:34 ID:3L82j0No
あまりにも田舎すぎるこの町は何かと不便が多く、若い人達は次々と都会へと移り住んで行ってしまう。
人口は減っていく一方だ。

昔は多かったと聞く子供の数も、今では片手で数えられるほどにまで減ってしまっている。

同い年の子供と出会えるのは、町から出たところにある高校に上がってから、という例も少なくない。

さて、そんな中、僕には近所に同い年の友達がいる。
幸いにも馬が合い、幼い頃からずっと二人で遊んできた。
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/27(日) 18:46:48 ID:3L82j0No
その子に手を引かれて山を散策してみたり、一緒に本を読んでみたり、この町の外について思いを馳せてみたり、など。

僕一人だけでは出来ないことも、その子と一緒にたくさん経験してきた。

その友達は女の子だけど、高校三年生になった今でも友達としての交流は続いている。


その友達の名前は......、
5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/27(日) 18:47:20 ID:3L82j0No



「ミカサ」

6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/27(日) 18:48:01 ID:3L82j0No
しんと静まり返った放課後の教室。
ミカサはその中で、何をするわけでもなく、自分の席に座って窓の外を眺めていた。

が、僕が来たことに気付くと彼女はこちらへと目を向け机の上に置いてあった鞄を持って立ち上がった。

「ごめんね、お待たせ! ああもうこんな時間だ!」

時計を見ると、下校時刻まではあと五分しかなかった。
いくら委員会が長引いてしまったとはいえ、随分と待たせてしまった。
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