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プロエス!

森きのこ!

1: ◆foQczOBlAI 2018/06/10(日) 01:19:58.00 ID:iSezCjGx0


正直な話、私は誕生日というものが好きではない。

誰がどれだけ祝ってくれたか、一種の友達検定のようなものだと認識してしまっている。

おおよそ華々しい青春とはかけ離れた位置にいる私は、どうもネガティブな思考に陥りがちだ。

不幸中の幸いと言うべきか、今年の私の誕生日は日曜日だ。

学校に行かなくていい、これだけでも幾分か気持ちが軽くなる。問題の先延ばしに過ぎないのだが。

しかし、事務所には行かなければならない用事が存在する。今度の仕事の軽い打ち合わせだそうだ。

ああ、気が重い、気が重い。


2: ◆foQczOBlAI 2018/06/10(日) 01:21:06.64 ID:iSezCjGx0


当日事務所にいるのはPとちひろさんと……、それからライラだな。今回の仕事はロボフレンズでの活動だ。

Pはなんだかんだ気が利く奴だ。そつなくこなしてくるだろう。

ちひろさんはまめな人だ。パーティも好きだし祝ってはくれるだろう。

ライラは……、正直予想がつかない。私自身はライラは同僚で、同じユニットで、まあ、なんだ。友人だと思ってはいる。

しかし、人付き合いにおけるデータの絶対量が少ない私のことだ。正解が上手く導き出せない。

ああ、気が重い、気が重い。


3: ◆foQczOBlAI 2018/06/10(日) 01:21:48.72 ID:iSezCjGx0



さて、話は変わるがロボットを設計、製作しようとするとき人は主に二つに分かれる。

一つは理論派、計算に計算を繰り返し、設計を完璧にしてから製作に取り組むタイプだ。

もう一つは実践派、ある程度大まかに設計、テスト機体を作り、繰り返し実験をして問題点を改善していくタイプだ。

私は断然後者だった。どちらかが優れているという話ではないが。

案ずるより産むが易し、私はとりあえず行動あるのみの人間だった。

まあ、なにが言いたいかというと気分を落ち込ませるだけ落ち込ませておいて、悩みこんでも意味が無い。私には似合わないということだ。

来てしまうものは仕方ない、避け様が無い事実なら受け入れるしかない。私は諦めにも似た気持ちで誕生日を迎えるのであった。