同じSSをまとめているブログ

エレファント速報

森きのこ!

インバリアント

1 : 以下、名... - 2017/05/13 21:02:19.59 GZ/+k+U+0 1/25

俺がまだ中坊だった頃。
同じクラスに佐々木という少女がいた。
彼女は女子生徒の前ではどこにでもいる女子中学生のように振る舞うが、男子生徒の前では一人称が『僕』に変わり、まるで男のように振る舞う、そんな一風変わった少女だった。

そして何の因果か、そんな佐々木と仲良くなった俺は、同じ塾だったこともあり、肩を並べて一緒に帰るような間柄となっていた。
特段何かがあって仲良くなったわけではないと記憶しているが、恐らく、ウマが合ったのだろう。佐々木は博識であり、俺は彼女の薀蓄を聞くのがわりと好きだった。

だから、その日もいつものように一緒に帰ろうと佐々木に声を掛けたのだが……

佐々木「キョン……君に大事な話があるんだ」

いつになく真剣な顔で、佐々木は俺の腕を引き、人気のないところへと連れ込んだ。

元スレ
佐々木「実は今、僕はパンツを穿いていない」キョン「なんだって!?」

2 : 以下、名... - 2017/05/13 21:04:11.79 GZ/+k+U+0 2/25

キョン「それで、どうしたんだよ?こんなところに連れ込んで……」

されるがまま、塾の裏手にある空き地の倉庫の隣まで連れて来られた俺は、問いただす。
しかし、佐々木は何やらモジモジとして、なかなか用件を切り出さない。
当時の俺は(もちろん今もだが)、この状況下においても至って冷静であり、佐々木に対して過度な期待は抱いていなかった。
シチュエーションだけを見れば、女子に人目の届かぬところに連れ込まれるといった、大変心踊るような状況である。
しかし、この時の俺の脈拍は毎分70回程度で規則正しく刻まれており、すこぶる平常だ。

そのことからも分かる通り、俺は親友である佐々木を異性として意識していなかった。
それはもしかしたら、男子生徒の前で男のように振る舞う彼女がそう望んでいたからなのかも知れないが、平凡な俺ごときに佐々木の言動の真意など分かる筈もない。

そんな平凡な俺の平凡な日常は、意を決して紡がれた佐々木の一言によって一変した。

佐々木「実は今、僕はパンツを穿いていない」