千歌「彼女の一番に」善子「なりたくて」


1: 名無しで叶える物語(有限の箱庭) 2018/04/09(月) 06:39:20.14 ID:lFspk6ZD.net



【このままでいいの?】

不意に頭の中でわたしを問い詰める声が聞こえた

誰なの?

言うまでもない、わたし自身の聞き慣れた声色だ

このままで、ってなんのこと?

悪寒がしたのも束の間、すぐに全身が熱に侵されてゆく

【どっちつかずな宙ぶらりんの状態で】

自分が自分でなくなったようだった

枕元に置いてあるスマホを手に取り、通話アプリを起動させた

まだ早朝5時であるのもお構い無しに、彼女の項目を選択して......




2: 名無しで叶える物語(有限の箱庭) 2018/04/09(月) 06:40:34.06 ID:lFspk6ZD.net

止めよう

こんな時間に迷惑でしょ

彼女を悲しませることになるわ

そもそもなにを話すつもり?

自制を促そうとする意志と反対に、肉体は自重しようとする気は皆無らしい

いや、本当にそうなのか?

理性やら倫理やら常識やらに束縛されることのない、わたしの本心はそれを願っているのではないか?

彼女と甘い口づけを交わしたい

彼女に素直な気持ちを伝えたい

彼女の全身を余すところなく愛撫したい

そして彼女と身体を重ねたい、と

だから......

「ねえ、今から会えないかな?」

彼女をいつもの場所に呼び出した


3: 名無しで叶える物語(有限の箱庭) 2018/04/09(月) 06:41:49.70 ID:lFspk6ZD.net



日曜の朝5時、スマホからの着信音で起こされた私は、いつもの場所で彼女の姿を見つけた

梨子「おはよう、千歌ちゃん」

普段通り優しげな微笑みを浮かべ、彼女が右手を振った

千歌「おはよう、梨子ちゃん。どうしたの? こんな朝早くに」

梨子「......ちょっと、二人でゆっくり話したいことがあって」

千歌「そっか。私もだよ」

こうして砂浜に腰を降ろし、二人きりで話をするのは久しぶりだった

ここ半月ほどはラブライブの決勝で歌う曲の歌詞を作るため、花丸ちゃんと一緒に行動することが多かったためだ

空いた時間も曜ちゃんやルビィちゃんの衣装作りを手伝っていたため、なかなか話す暇ができずにいた


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