【モバマス】藤原肇「実家での夜、隣の部屋には彼」

1: ◆kBqQfBrAQE 2017/04/20(木) 23:49:35.70 ID:H6PFm5MZ0


何かが起きることもなく。


2: ◆kBqQfBrAQE 2017/04/20(木) 23:50:18.75 ID:H6PFm5MZ0


モバマスSSです。
一応地の文形式。


3: ◆kBqQfBrAQE 2017/04/20(木) 23:54:28.59 ID:H6PFm5MZ0


「一人寝るのは寝るのじゃないよ 枕担いで横に立つ」、という言葉を思い出しました。
落語のとある演目にある、一人身寂しく夜を過ごす男についての都々逸だったと記憶しています。
今の私は、まさに枕を担いでいるような状態、とでも言った方が良いのでしょうか。
しかし、部屋には私一人だけど、一人ではありません。

夜が更けてしばらく経ちましたが、ドキドキしているから、頭の中で思考がぐるぐると渦を巻いているから、いくら眠りにつこうとしても眠れません。

こんなに落ち着かない実家への帰省は初めてでしょう。
東京という大都会にいると、時たま戻る実家がこの上なく落ち着くものであるのに、どうして私はこんなことになってしまったのか。


4: ◆kBqQfBrAQE 2017/04/20(木) 23:56:13.32 ID:H6PFm5MZ0



私が眠っている部屋、その隣の部屋にPさんがいます。

2階にある私の部屋は、元々はふすまで仕切られた2つの部屋でした。
年齢を重ねるうちに私が成長し、手狭になったことで、間のふすまを取り外して少し広めの1つの部屋にしたのです。

しかし、今回Pさんが泊まるということになったのですが、Pさんを泊める場所がない。
そこで、私の部屋を再び仕切ることで、半分を彼の寝床としたのです。
そして、もう半分――私のプライベートなものが多い空間の方――を私が使っています。

彼とは薄いふすま一枚だけしか隔たれていない。
そのことを妙に意識してしまうと心臓が少しばかり早くなり、眠れません。

ぐるぐると巡り巡る思考を落ち着かせながら、今日の出来事を思い出すことにしました。


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