花売りの姉妹

1: ◆99skM4/jE2 2016/12/09(金) 10:41:15.71 ID:ZNz88TFY0

町外れの古い小屋に貧しい姉妹が暮らしていました。

姉の名前は凛。ぶっきらぼうですが妹思いのしっかり者。

妹は未央。少しおっちょこちょいですが明るい子です。

二人は裏の山に咲いた花を摘んで、町で売って暮らしていました。


2: ◆99skM4/jE2 2016/12/09(金) 10:41:42.72 ID:ZNz88TFY0

「お姉ちゃん、今日もお花売れないね...」

「今日は寒くて人があまり通らないしね...もうちょっとしたらおうちに帰ろうか。」

「でも、売れないと、今日もご飯食べられないだよね...?」

「......うん。」

最近は町の人たちも生活が苦しいのか、もう何日も、花を買っていく人は現れていません。

「じゃあ、私がいっぱい売ってくるね...!」

「みなさん...!花は...花はいりませんか...!」

「とっても、とってもきれいですよ...!」

元気が取り柄の未央の声も、寒さと空腹で震えています。その様子を見て、凛も必死に町行く人に声をかけますが、やはりこの日も花が売れることはありませんでした。


3: ◆99skM4/jE2 2016/12/09(金) 10:42:16.07 ID:ZNz88TFY0

............

「見つけた...!」

「わあっ...!お姉ちゃんすごい...!」

食べ物らしい食べ物が底をついてから、食事は二人で探した木の実や野草が主になっていました。

............

「いただきます」

「いただきます」

本当なら二人とも今が育ち盛り、食事は全く足りません。

「ごちそうさま。」

「お姉ちゃん、もういいの...?」

「うん。疲れちゃったからもう寝ようかな。」

「お姉ちゃん...」

「それ、未央が食べていいよ。」

「...私もお腹いっぱいになっちゃった。明日一緒に食べよっか。」

凛の意図は理解しましたが汲むことはありませんでした。


続きを読む