同じSSをまとめているブログ

エレファント速報

あやめ速報-SSまとめ-


595: ◆iX3BLKpVR6 2013/08/09(金) 01:27:55.55 ID:vRlRO7Ho0

*


小学生の時の話だ。


当時はまだぼっちなんて言葉を知らなくて、一人ぼっちだった時の話だ。

小学生の頃の事など、もうあまり覚えちゃいないが、いくつか覚えている事がある。
……まぁ、ほぼ嫌な思い出なんだけどな。


けどその時の事は別にトラウマでもなんでもなく、ただ、なんとなく覚えていた。


小学生の頃俺は、当時通っていた小学校まで徒歩で通学していた。
別に珍しい事でもない。むしろ割合としては一番多い通学方法だろう。
まぁ、今はモンスターペアレントなんてのもいるらしいし、車で送る家庭も増えているのかもしれないが。


とにかく。俺は当時徒歩通学であった。


別に特別遠いわけでも、めちゃくちゃ近かったわけでもない。至って普通の、小学生が歩いていける距離。


そんな通学路で、ある一カ所。横断歩道があった。

関連作品

597: ◆iX3BLKpVR6 2013/08/09(金) 01:29:47.75 ID:vRlRO7Ho0

もちろん横断歩道なんていくらでもある。通学路にも当然いくつかあった。
しかしその横断歩道はあまり車の通らない路地にあり、ほぼあって無いようなもの。
誰しもが思った事があるであろう、「ここ、信号必要なの?」という交差点。


そこの横断歩道であった。


ここで繰り返すが、俺は当時小学生であった。正直学年はあやふやだ。
しかし当時の俺たちは、純真無垢な子供から、思春期の少年少女へと変わりつつあったのだ。


成長とは、何も良い事だけではない。
得るものは何も、良い事ばかりではないのだ。

この時、この横断歩道を通る小学生。

いつからだろうか。


車が通らないなら、と。小学生が信号を待たなくなったのは。


別に命に関わるような問題でもない。
確かにそこの交差点は車の通りがほとんど無いし、実際小学校を卒業するまで、事故なんてものも聞いた事が無かった。
その小学生たちだって、他の横断歩道では信号が青になるのを待つだろう。


けれど。いつからか小学生は、信号を無視するようになったのだ。