2: 名無しさん@おーぷん 19/05/15(水)23:03:37 ID:huq 音楽が聴こえる。頭のどこか遠くの方で。小さな小さな音楽が聴こえる。 その音楽はどこかで聴いた事があって、楽し気に悲し気に、そして寂し気に奏でられていた。 遠い遠い世界に居た意識が徐々に徐々にこちらへと戻ってくるにつれて、その音楽も近くなっていた。 あぁ、これは鼻歌だ。 きっと誰かが歌っているのだろう。小さな声で優しい声で、そして美しい声で。「……モーツァルトでしたっけ」「あ、ごめん。起こしちゃった?」 俺が鼻歌の心当たりを尋ねると、彼女は歌うのを止めて、窓の外からこちらへ顔を向けた。「いえ、大丈夫ですよ。それ...