617 : ◆LKuWwCMpeE - 2011/02/02 22:44:08.13 vnRLT0pDO 304/455


コンコン────。

治療室の扉をノックする音が響いた。

「あの人、帰ってきたのかなってミサカはミサカは迎えに行ってみるっ」

打ち止めが元気よく言うと、扉に向かう。

「…………ノックをする様な人でしたっけ?とミサカは疑問に思います」

御坂妹がそう言い切る前に打ち止めは扉を開け、外にいた人物を迎え入れてしまった。

姿を現したのは、学園都市内ではほぼ見かける事の無い異国の者、大柄の男だった。

「どうも」

「えっと、誰かな?ってミサカはミサカは見知らぬ外人さんに戸惑ってみたり」

金色の中の金色と言う程の明るい髪色をした体格の良い男が中に入ってくる。

「…………っ!? 打ち止め!?」


「え──────」


突然に打ち止めは後ろから羽交い締めされ、美琴の叫び声が響き渡った。

618 : ◆LKuWwCMpeE - 2011/02/02 22:45:39.91 vnRLT0pDO 305/455



「全員動くな!!」


突然の男の怒号に、この場にいた全員に戦慄が走る。
突然の事態に、誰一人として動く事が出来なかった。

「そうだ。大人しくしていれば君逹には何もしやしないよ」

そしてインデックスの姿を見るや否や、男の顔が凶悪に歪む。
男と視線が合ったインデックスはビクッと肩を揺らし、怯える表情を見せた。

「ここにいたか。『禁書目録』」

「………………!?」

「イン、デックス……?」

インデックスはこの男の正体が何者かを察する。
自身の頭の中に宿す、10万3000冊の魔導書。それを狙ってきた……魔術師だ。

「丁度『幻想殺し』といたとは運がいい」

「と、とうまをどうする気なの!?」

『幻想殺し』というワードを聞いて、美琴の肩が揺れた。

「な、何なのよ、アンタは…………!?」

上条の眠るベッドとインデックスを後ろにして一歩前に出る。
いつもなら電撃を宿している所なのだが、男の手に打ち止めが掴まれていて、更に状況的に上条を繋いでいる医療器具の事もある。
下手に動けはしなかった。

「『幻想殺し』をどうするかって? 始末するに決まってる」

「え…………?」

「な…………!!」

男の言葉に全員息を飲む。
特に美琴、インデックス、御坂妹の三人の心臓がバクッと鼓動を打った。