1 : 以下、名... - 2015/06/13 23:00:23 MNa3NACI 1/373

国王「多くの勇者の手によって魔王が討たれてから10年の平和……」

国王「いや……今のは失言だったな。8年前に冥王の配下である先遣隊が現れた」

国王「その時にそなたの母である、聖騎士長が討伐にあたり相打ちとなったのだったな……」

国王「だと言うのに、この様な大役を押し付ける事、許してほしい」

国王「聖騎士長と大司教の娘であり、神々の加護を受けたそなたでなければ冥王の放つ死の瘴気に抗う事はできない」

国王「……皮肉な話ではあるが、そなたに勇者の称号を与えると共に冥王討伐の任を命じる」

勇者「はい……必ずやこの大役を成し遂げて帰還して見せます」

元スレ
国王「遂に冥王が率いる死者の軍団が攻めてきた」

2 : 以下、名... - 2015/06/13 23:03:16 MNa3NACI 2/373

剣士「謁見は終わったかい?」

勇者「ええ……緊張しましたわ」ハァ

魔術師「聖騎士長と大司教の娘でも緊張するのね」

勇者「当たり前でしょう。私を何だと思っているのです」

医療師「さあさ、急かす訳ではありませんが、何時までも城内にいても仕方がないでしょう」

剣士「そうだね、こう息苦しい中にいても始まらない」

3 : 以下、名... - 2015/06/13 23:06:22 MNa3NACI 3/373

城下町 広場
医療「そういえば……この像は勇者様のお母上のものなのでしょうか?」

魔術「というより勇者様にそっくりよねぇ」

勇者「いえ……話によれば、お母様が亡くなられた戦いの時に協力してくれた者らしいです」

勇者「若くして敵の大軍を退け、大いに貢献してくれたとの話です」

勇者「それこそお母様に似た方で当時の兵士達は皆、とても驚いたそうですよ」

医療「……すみません、軽率でした」

勇者「いえ、もう八年も前のことですのでお気になさらないで下さい」

剣士「それにしても不思議な話なんだよね。未だにこの像の本人は何処の誰とも知られていない」

勇者「ええ。なので私はこの像の本人のようになれるように、お母様のようになれるようにと日々精進して参りました」