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1: ◆Xz5sQ/W/66 2018/04/15(日) 04:02:19.45 ID:g3FQvVoU0

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「なあ、今日は少しぐらい遅くなっても大丈夫だろ?」と
プロデューサーに訊かれた時、所恵美の胸は小さな高鳴りを感じることになった。

その日、四月の十五日は恵美にとって特別な日。

いわゆる一つのバースデーであり、祝われるのは自分であり、
そして世界中の四月十五日生まれが誰かからの祝福を受ける日でもあった。

現に、恵美はオフと言う名の祝福を彼から貰っている。
おまけに一日プロデューサーを好きにしていいというおまけつき。

今だって彼の腕には二人で回ったショップの袋が鈴なりで、道行く人が恵美らを見れば、
正にショッピングを楽しむ彼女と荷物持ちの彼氏といった様子だった。

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2: ◆Xz5sQ/W/66 2018/04/15(日) 04:04:20.24 ID:g3FQvVoU0


そんな中、黄昏近づく頃合いに、プロデューサーが確認するように言ったのである。

「遅くなっても大丈夫だろ?」純な琴葉じゃありゃしない。

「遅くなって? ええ、まあ、少しだけなら大丈夫ですけど」なんて一度断りを入れた後で
「――あっ! も、もしかして今のは、"そういう意味"のことだったり?」とかなんとか復唱するほど抜けても無い。


「うん! ゼンゼン大丈夫」

「そっか。良かった」


返してすぐに微笑まれて、思わずプロデューサーから視線を逸らす恵美だった。

夕焼けに負けない程真っ赤になってるその頬は、この後に期待を寄せる証でもある。

……そりゃあ彼だって一応は男なのだ。驚かなかったと言えば嘘になるが、
普段は人畜無害な顔でいて、こんな風に自分を誘ってくるだなんて。