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1: ◆yz988L0kIg 2018/04/13(金) 23:38:28.89 ID:ghnwKpZC0

佐城雪美ちゃんとモブ男性のお話です。




2: ◆yz988L0kIg 2018/04/13(金) 23:40:18.40 ID:ghnwKpZC0

「24時間営業のジムです、よろしくおねがいします」

男はもう何十回も吐いたその台詞を虚空に向かって吐き出しなかなか受け取ってもらえないチラシを差し出す。

一般的にチラシ配りの受け取り率は10%前後と言われている。

しかしながら今日の男の成果は10人はおろか20人に1人に受け取ってもらえるかどうかといったところだった。

(まるでガチャだな……)

男は自嘲する気味に心の中でつぶやいて、またチラシを差し出す。

休日の昼下がりだというのに人がまばらな駅前が足元に積まれたチラシと共に男を絶望に陥れていた。

「何……配ってる……?見せて………」

突然、誰かが声をかけてきた。

電車にかき消されそうな小さな声にも関わらず、どんな音よりも鮮明に男の耳にその声は届いた。

男はあたりを見回す。相も変わらず閑散とした駅前で誰も自分の見向きもしていなかった。

「ここ………」

誰かに太ももをぽんぽんと叩かれる。

びっくりして視線を下ろすとそこには小さな女の子が居た。

長く伸びた紺青の髪と雪のように白い肌。

息を呑むほどに美しいが、どこか暖かみのある眼差しを持った少女がそこに居た。

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3: ◆yz988L0kIg 2018/04/13(金) 23:41:06.36 ID:ghnwKpZC0


「何……配ってる…………?」

興味津々といった面持ちで少女は男の顔を見上げていた。

「ジムのチラシだよ」

「じむ……。知ってる……手紙……書いたり……。レシート…貼る……」

「それは違う事務だな。ってかよく知ってるなそんなこと」

最近の子どもはませているな、と男は素直に感心した。

「いつも……見てる……。ちひろさん………」

「そう、じゃぁこれあげるからもう帰りな」

手に持ったチラシを一枚少女に押し付ける。

「くれるの………?ありがとう………」

少女は嬉しそうにチラシを受け取り、眺める。