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1: ◆TOYOUsnVr. 2018/03/10(土) 00:31:03.38 ID:eLb1veNO0


「りんー」

プロデューサーが自分のデスクから私の方へと声を投げる。

「りーん」

私が事務所のソファで休憩していると、プロデューサーはいつもこうして横着に私を呼びつける。

「りんー?」

はじめのうちは「他の子とか社員の人とかもいるし恥ずかしいからやめて」と抗議したものだったけれど、今となっては半ばお決まりのよ

うになってしまっている。

「りーんー」

四度目のそれを聞いて、さて、と軽く息を吐き腰を上げた。


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2: ◆TOYOUsnVr. 2018/03/10(土) 00:31:29.93 ID:eLb1veNO0




私がつかつかと歩いて来るのが見えると、プロデューサーは分かりやすく顔色を明るくする。

「十回も呼んだのに」

そして、平気でこんな嘘をつく。

「四回でしょ」

「聞こえてるんじゃん」

「はいはい。で、用件は?」

どうせ大したことではないのだろう。

大したことではないのだろうけど、それを楽しみにしている私がいることも事実で、続く言葉を待った。


3: ◆TOYOUsnVr. 2018/03/10(土) 00:32:01.27 ID:eLb1veNO0




「凛かなぁ、と思って」

わけがわからない。

その思いを表情と嘆息で示すと、プロデューサーが説明を加える。

曰く、ソファの方を見たら私のような後頭部が見えたため、呼んでみたということらしい。

「用もないのに呼ばないでよ。もう」

「だってさ、ちょっと凛とお喋りしたい気分のときに丁度よく凛がいたら仕方ないでしょ」

「理屈はよく分かんないけど、付き合わせるからにはコーヒーくらい出るんだよね」

「もちろん。ケーキも付くよ」

「……じゃあ、仕方ないか」

プロデューサーはにこっと笑って席を立つ。

椅子にかけてあるジャケットをそのままにして「ついてきて」と言った。

「車じゃないんだ」

「凛の次の現場的に、喫茶店入っても長居はできなさそうだからな」

「あ、休憩室?」

「そういうこと」

そうして私たちは給湯室でコーヒーを二杯分淹れて、冷蔵庫の中からケーキを一つ取り出し休憩室へと向かった。