1: 名無しで叶える物語(家) 2018/02/13(火) 18:20:15.33 ID:5HDOM9NK.net

善子「千歌! どうしよう! リリーが大変なの!」

千歌「あれ、善子ちゃん? こんなところまでどうしたのー? 梨子ちゃんの家なら隣だよ?」

善子「そんなことわかっ――って、こんなことしてる場合じゃないの! いいから一緒に来て!」グイッ

千歌「えっ!? ちょ、ちょっと善子ちゃん!?」



2: 名無しで叶える物語(家) 2018/02/13(火) 18:21:12.62 ID:5HDOM9NK.net

千歌「ど、どうしたの…? さっき梨子ちゃんがどうとか言ってた気がするけど…って、砂浜に梨子ちゃんが倒れてる!? なんで!?」

善子「気絶しちゃったの! 全然目を覚ます気配がなくて…どうすればいいの!?」

千歌「お、落ち着いて善子ちゃん! えっと、こういうときはやっぱり救急車…だよね!? あっ、ところで気絶した原因――」

善子「しいたけよ」

千歌「え、しいたけ!?」

善子「2人で散歩してたら物陰からいきなりしいたけが飛び出してきて…!」

千歌「それに梨子ちゃんが驚いて気絶しちゃったってこと? しいたけのやつ、朝から見かけないなーと思ったら砂浜にいたのか…」

善子「それから全然目を覚まさなくて…。血とかは出てないみたいだけど…頭を打ったりしたのかも! ねえ千歌、このままだとリリーが…!」

千歌「えっ!? えっと…」

善子「リリーに何かあったら、私…!」

千歌「ま、待ってて! 今すぐ家に戻って救急車を――」

梨子「ん…んぅ…」

千歌「あ! 梨子ちゃん!」

善子「リリー!?」


3: 名無しで叶える物語(家) 2018/02/13(火) 18:22:07.40 ID:5HDOM9NK.net

梨子「あれ…? 私…」

善子「大丈夫!? どこか痛いところとかない!?」

梨子「…? あぁ…そっか、私…しいたけちゃんに驚いて…」

千歌「ほんとにごめんね、うちのしいたけが…。あとでキツ~く言っておくから!」

梨子「あれ、千歌ちゃん? どうして…?」

善子「わ、私が呼んだのよ。だってリリーってばなかなか目を覚まさないから…って、そんなことより身体の方は大丈夫なの!? やっぱり、念のため病院に行った方が――」

梨子「うーん…特にどこか痛いってこともないし…ちょっと驚いただけだから…大丈夫よ。心配かけちゃってごめんね」

千歌「そっか…よかったよ~」

善子「も、もう…ほんとに人騒がせなんだから…」

千歌「ほとんど善子ちゃんが勝手に騒いでただけだけどね」

善子「うっさいわよ! それと善子じゃなくてヨハネ! …って、リリー、どうしたの? キョロキョロしたりして」

梨子「いえ、私、たしか作曲のときに使うノートを持っていたハズなんだけど…ヨハネちゃん、知らない?」

善子「ああ、それなら多分あそこに落ちて…って、あら? リリー、あなた今…」

梨子「あ、ほんとだ。転んだ拍子に放り投げちゃったのかな。ごめんなさい、ちょっと取ってくるわね」

善子「あっ、まだ起きちゃ――」

千歌「ねぇ、善子ちゃん? 梨子ちゃん今…善子ちゃんのこと、ヨハネちゃんって呼ばなかった? しかも、リリーって呼ばれても普通にしてたよね?」

善子「え、ええ、そう…ね…」

千歌「もしかして…私たちの知らないところでまた何かあった?」

善子「な、何もないわよ! …ないんだからね!? ほんとうに何もないわよ!? そ、そう、何もあるはずが――ん? 待って、まさかさっきのは…」

千歌「ねぇ、善子ちゃーん? 聞いてるー?」