※『とある神父と禁書目録』シリーズ

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704 : 神の右席編15 - 2011/08/29 21:30:17.95 yka2i8xk0 1214/2388



「くそ、フィアンマめ。応答しない」


起き上がれる程度には回復したステイルが、悪態をついて護符を神父服の内ポケットに戻す。

再び発生した一〇〇を越える魔力反応。

しかし驚愕に目を剥く暇もなく反応は次々に消失、解っているのは第二位の参戦と――――


「『第三の腕』だ、先ほどより出力が増してるかもしれない……!」

「ダメ!」


続けて携帯端末を操作しようとすると、縋りつく腕がその動作を制止した。

統括理事会から通知された結標の番号をプッシュし終えるまで、あと数字二つだった。


「向こうの状況が上手く探知できないんだ。垣根からも返信が無い、直接行かなければ」

「行くなら私だけでいい! 『強制詠唱』があるんだから、私の方が役に立つよ!」

「僕がそんな愚行を本気で許すと思ってるのか!?
君は現状、『右方』にとっての最大の脅威だ! 即刻命を狙われる!!」

「お、落ち着いて二人とも!」


互いに互いの身を慮って衝突する男女を、風斬が仲裁した。

基本がおっとりした彼女だけに、間に身を滑り込ませて縮まるのでいっぱいいっぱいである。

しかしこの場合は、その無害な草食動物のような姿勢が功を奏した。


「ひょうか…………」

「……申し訳ない、頭に血が上ってたみたいだ」