※『とある神父と禁書目録』シリーズ

【関連】
最初から:

1つ前:


435 : 神の右席編⑦ - 2011/07/30 20:07:01.93 pX12BUB10 1040/2388


-------------------------------------------------------


『神の右席』同士の対峙が続くここ第六学区でも状況は概ね変わらなかった。

違いを挙げるとすれば、二人の『ヴェント』の競り合いにアンデッドが介入してこない点だ。


「んっ、のっ、年増ああっ!!!」

「んで、すってっ、ケバ女ああああっっ!!!!!」


ドギャギャギャギャ、ズガッ、メキメキメキッ!!!


…………いや別に、恐ろしいから割って入れないわけではない。


「………………おっかなぁい」


歓楽街全体を巻き込みつつあるたった二人の災害源を食蜂がそう評した。

トルネード、サイクロン、ダウンバースト、塵旋風。

およそ『風』と分類されるありとあらゆる現象が、

十年前とは違い『虚数学区』の下方修正抜きにフルパワーで荒れ狂っていた。


「お化粧がのってない日のむぎのはだいたいあんな感じだよ」

「やっぱり民間企業は怖いわぁ。学会で派閥争いしてた方がマシね」


異形の獲物にめでたく認定された食蜂と理后は暢気なものである。

『前方』ほどには魔力を身に纏っていないゾンビ共の動きを、

今度こそ妨害されることなく掌握した食蜂はあらゆる手を試した。

ヴェント達への『敵意』の移植は成功したが、『天罰』による酸欠状態など不死者には無意味。

一か所に集めて同士討ちするようにも仕向けるが、謎の黒鎧に邪魔をされた。