※『とある神父と禁書目録』シリーズ

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インデックス「――――あなたのために、生きて死ぬ」

2 : >>1 ◆weh0ormOQI - 2011/07/03 01:03:54.47 vI5sckLy0 727/2388



学園都市第二三学区。

宇宙開発施設が立ち並ぶこの学区では、常時はおろか一般客来場のため

警備が緩められる大覇星祭期間中ですら、その警戒が解かれる事は無い。


その二三学区をいま現在、かつてない喧騒が支配していた。

国際空港の連絡通路からエントランスホールに至るまでを埋め尽くすのは全て人。

興奮して隣の友人に何事かまくしたてる男子学生。

真っ白な修道服に身を包むコスプレ女子学生。

『Welcome To Japan』の幟を掲げている電子街特有の雰囲気をまとう集団。

それら野次馬とはスペースを区切られて、テレビカメラやマイクを準備するマスコミ。


あまねく熱気の矛先は、空港内の随所に特別に設けられたモニターである。

画面に映し出される滑走路にコンパクトな旅客機が姿を見せた瞬間、おお、と歓声が上がった。

3 : >>1 ◆weh0ormOQI - 2011/07/03 01:06:12.44 vI5sckLy0 728/2388




無事着陸を終えたジェットが停止して十五分ほどは、

滑走路を取り囲んでいた黒服の男たちが周囲を神経質に固めていた。

指揮を執っているのは前時代的なデザインの杖をつく白髪の男だ。

お預けを喰らった形の群衆が不満な空気を醸し出し始めた事を察知したわけではないだろうが、

警備主任がカメラに取り囲まれる己が上司に向けて、一つ大きく頷く。

すると、遂に機体側面のハッチが音を立てて開門された。


先刻とはうって変わって大空港全体を束の間の閑静が取り巻いた。

扉の隙間から陽光が差していると錯覚した者は、果たして幾人居たのであろうか。

輝きの正体は、溢れんばかりの笑顔から放たれる光であった。


十字教三宗派の一角、イギリス清教が最大主教。

インデックス=ライブロラム=プロヒビットラムが、正式に日本の地を踏んだ瞬間だった。