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エレファント速報

1: ◆hAKnaa5i0. 2018/03/09(金) 22:23:34.69 ID:hjIugNd80

1

新田美波はいつものランニングコースを走っていた。川沿いのコースだ。

ここでは美波と同じようにジャージを着た人がまばらに走っている。

すれ違い様に会釈をされた。

美波も会釈を返した。

相手が知らない人でもきちんと返す。

彼女にとって当たり前のことだ。

夕方に走ることは美波の日課だった。

大学に入ってからできた習慣だ。

走っている間、美波は充実感を感じていた。

足を前に出す。

アスファルトを蹴る。

また足を前に出す。

単純な繰り返しが心地よかったのだ。

走ることだけを考えるこの時間が美波は好きだった。

3キロほど走ると美波は足を止め、息を整え、来たコースを折り返した。

また3キロのランニングだ。

クールダウンでは1キロほど歩く。

美波は毎日7キロほど走っていた。


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2: ◆hAKnaa5i0. 2018/03/09(金) 22:23:48.88 ID:hjIugNd80

2

ひとり暮らしをしているアパートに戻ると、彼女は500mlの水のボトルを飲み干した。

口元から水が少し溢れ、手の甲で口元をぬぐった。

ジャージは汗でびっしょりだった。彼女は上着とシャツを脱いでカゴの中に投げ入れて、それからベッドに座った。

身体は火照っている。

疲労感がある。

それでも嫌な疲労感ではなかった。

美波にとって「生きている実感」だ。

走り続けている間だけ、美波は自分の存在を感じられた。

走るとは実際の運動のことだけではない。

勉強をしている時や、行事のまとめ役を任されている時も、「走っている」状態だと考えていた。

美波はシャワーを浴び、風呂上がりにストレッチをした。

大腿四頭筋、ハムストリング、内転筋、ヒラメ筋。

伸ばすべき部位を意識して順番に丁寧にゆっくりと伸ばした。

明日はラクロス部の活動がある。

怪我には気を付けなければいけない。

大学でプレゼンの課題がある。

準備はとっくに終えていた。

きちんと用意して本番に臨むだけだ。

美波はいつでもベストを尽くしていた。

それが彼女の生き方だった。