鷺沢文香は読書に夢中


1: ◆TDuorh6/aM 2017/11/13(月) 20:21:00.19 ID:YY4BscbVO


これはモバマスssです


2: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします 2017/11/13(月) 20:21:47.85 ID:YY4BscbVO


「ただいま戻りましたー」

本日の業務を終え事務所の部屋へと戻るも、俺のただいまに反応する声は返ってこなかった。

既にちひろさんは帰ってしまったのだろうか。
窓の外を見れば、まだ18時だというのに真っ暗だ。
この寒い季節、更に寒くなる遅い時間にならないうちに帰ろうとするのと当たり前の事かもしれない。
電気と暖房を点けっぱなしにしておくなんてちひろさんらしくないな......などと考えながら、俺は帰るために暖房を消そうとして......

「うぉっ?!」

ソファで本を読んでいる文香を見つけ、一瞬跳び上がった。

誰も居ないと思っていた時に人を見つけた驚きはなかなかのものだろう。
成人男性として情けない声を出してしまった。
けれど文香はそれに気付くことなく、本のページを捲る手を止めない。
それはそれで少し寂しくなる。

そう言えばどんな環境でも本に集中出来る、と言うのが文香の特技だか習性だった気がする。

噂程度に聞いていたが本当だった様だ。
そして、だとしたらちひろさんが電気と暖房を点けっぱなしにしていたのも納得出来る。
もしかしたら、文香は俺が帰ってくるのを待っていてくれたのだろうか。
それとも単純に、本に集中し過ぎて帰っていないだけなのだろうか。



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