姫川友紀「サニー・ブルース 7inch.」

1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/17(土) 18:59:58.82 ID:cDcA551s0


風の吹く街の中を、止まらずに歩いていく。

前を往く背中を、ただ追いかける。









2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/17(土) 19:00:25.17 ID:cDcA551s0


交差し、すれ違い、時に止まり、また流れ出す。

慌ただしく流れ続ける人の波は、今がお昼時だなんて感じさせない。

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3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/17(土) 19:01:28.84 ID:cDcA551s0


一体どこに向かっているのだろうか。


答えを知るのは、先を歩く男の足だけ。

左の手首を掴んであたしを連れ出したその手は、今は彼のポケットの中。



あたしには今、こんなことをしている暇はないというのに。


4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/17(土) 19:02:00.57 ID:cDcA551s0

姫川友紀「...ねえ、プロデューサー」

P「んー?」

友紀「どこ、行くの?」


たまらず訊いてしまった。


P「...そうだな」


まさか、こんな答えが返ってくるとも知らずに。


P「どこに行こうか」


5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/17(土) 19:02:53.01 ID:cDcA551s0

ぴたりと足を止め振り返った眼前の男は、とんでもないことを口にする。


友紀「...は」

P「どっか行きたいとこ、ある?」


訂正しよう。目的地なんて、最初からなかったのだ。あたしに分かる筈がない。

...嘘でしょ?



6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/17(土) 19:03:21.39 ID:cDcA551s0

――


友紀「...帰る」

P「まぁまぁ。あ、バッセンとか」

友紀「行かない」


踵を返し、事務所に逆戻りする。

小さいため息のような音が、後ろから聞こえたような気もするけれど。そんなの知らない。


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