3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/08(木) 22:28:30.98 ID:4GHXORQF0

アカギ「え?」

マスオ「今日部長とアナゴ君と僕で麻雀に行く事になってるんだけど人数足りなくってね」

アカギ「……」

マスオ「もう一人必要なんだよ~、ほら君もまだ新人だし、社会勉強だと思ってさ」

アカギ「顔馴染みの三人と新人の俺……」

アカギ「フフ……つまり、毟ろうってんだ?」


posted with
福本 伸行
竹書房 (2015-03-02)
売り上げランキング: 7,127
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/08(木) 22:32:17.25 ID:4GHXORQF0
マスオ「アハハ何言ってるんだいアカギ君、ただの遊びじゃないか」

アカギ「生憎だけど、今日は気分じゃないんで」

マスオ「あ……」

部長「ちょっとアカギ君」

アカギ「…………?」

マスオ「ぶ、部長……っ」

部長「せっかくマスオ君が誘ってくれているんだ、君も社会人として付き合いってものを大事にしないといかんよ」

アカギ「フフ……どうやら打つまで帰してもらえないようですね」

アカギ「わかりました、打ちましょう」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/08(木) 22:35:31.55 ID:4GHXORQF0
マスオ「いやぁ良かったよやる気になってくれて、おーいアナゴく~ん」

アナゴ「おぉ、どうやら人数は揃ったようじゃないか、それじゃあ行こうか」

マスオ「では部長、参りましょう」

部長「うむ」

マスオ「いやぁ~今日は名雀士と名高い部長も一緒という事で緊張しますよ~」

マスオ「今日はどうぞ一つお手柔らかにお願いします」

部長「ははは、麻雀はゲームなんだから、仕事の事は忘れて思い切りぶつかってきたまえ」

アカギ(ククク…………)
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/08(木) 22:40:01.47 ID:4GHXORQF0
マスオ「さぁ着きましたよ、ここが私達の行きつけの雀荘です」

部長「なるほど、中々良いところじゃないか」

アカギ(台は自動卓……牌も綺麗で常連特有のガン牌も不可能……)

アカギ「クク……思ったより良心的な場選びじゃないですか、フグタさん……」

マスオ「あはは何言ってるんだい、ずるなんてしないよぉ」

アカギ「フフ……だと良いんですが……」

マスオ「さぁ、それじゃあ早速始めようかっ」

マスオ「サイコロ振って……それ!お、親はアナゴ君からだね」

アカギ(対面が部長……右隣がフグタさんで、左隣がアナゴさん……)

アカギ(この位置なら恐らく和了り役は部長、残りの二人がサポートに回る手はず……)
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/08(木) 22:44:24.97 ID:4GHXORQF0
アナゴ「そうだ、先に飲み物でも頼もうか」

マスオ「いいね~、部長は何にされます?」

部長「ビールを貰おうかな」

アナゴ「それじゃあビール3つと、アカギ君はどうする?」

アカギ「せっかくですが……今夜、貴方達から出される飲食物は一切口にしたくない……」

マスオ「え?」

アカギ「ここは戦場で……俺達は敵同士……」

アカギ「一服盛るくらいの事平気でやりかねない……残念ですが遠慮させてもらいますよ」

マスオ「…………!」


ざわ……ざわ……
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/08(木) 22:49:26.40 ID:4GHXORQF0
部長「ははははは、面白い子だなアカギ君は!」

マスオ「あ、あはは……;」

アナゴ「そ、それじゃあ始めようか」

アナゴ「僕の親からだったな……打・西だ」

アカギ(そう……この場所は今この瞬間から戦場……)

アカギ(緩みは命取り……しかし、逆に言えば緩みを見せた人間が居れば……)

マスオ「打・中だよ」

アカギ「ポン……!」

アカギ(喰らえる……!)

マスオ「打・一萬」

アカギ「ロン……中・白・一通・混一……跳満……!」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/08(木) 22:55:03.99 ID:4GHXORQF0
マスオ(う…………!)

マスオ「い、いやぁ、参ったな初っ端から張り切ってるねアカギ君!」

マスオ「これは僕もうかうかしていられないな~」

アナゴ『フグタ君……新人君にも少しは華持たせてあげたい気持ちもわかるけど、今日は部長も来ているんだから……』

マスオ『わかってるよ、アナゴ君……!』

マスオ「打・四筒です」

部長「チー……!」

アナゴ「打・六索」

部長「ロン!断ヤオ・三色!」

マスオ「うわぁ、まさかそんなところで待ってるなんて!」

アナゴ「流石部長……!勉強になります!」

部長「ハハハ、こんな牌をこぼしてしまうなんてアナゴ君はまだまだだなっ」

アカギ(フフフ……)
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/08(木) 22:59:13.31 ID:4GHXORQF0
マスオ(とりあえずアカギ君の親は流せたけど、点数ではまだ部長が大分下回ってるな)

マスオ(ここはもう一押し、部長に和了って貰わないと……)

マスオ「打・五萬」

部長「チー!」

アナゴ(この席順だと下手な牌を切ったらアカギ君の手を進めてしまう事もある)

アナゴ(ここは一つサポートはマスオ君に任せよう……)

アナゴ「打・東」

アカギ「ポン……!」

アナゴ(……!)

アカギ(ククク……やっぱり両サイドの二人は完全にサポート役……)
74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/08(木) 23:04:24.79 ID:4GHXORQF0
マスオ「打・二萬です」

部長「チー!」

アカギ(フフ……せっかく3人で囲んでも……送り込む手が透けていればどうという事は無い)

アカギ(部長に鳴かせる牌を……)

マスオ「打・八萬」

アカギ「ロン……!場風・チャンタ……2000」

アカギ(狙い打つ……!)

部長&マスオ&アナゴ「…………!」


ざわ……ざわ……
105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/08(木) 23:12:27.10 ID:4GHXORQF0

マスオ(まずいな、このままアカギ君の点数が上がっていくと……)

マスオ(僕達で部長に振り込んでも先にこっちがとんでしまう……)

マスオ(ここは部長の点を持ち上げるよりも、先にアカギ君を潰しておかないと……)

マスオ『アナゴ君……!』

アナゴ『ああ、わかったよフグタ君……!』

アナゴ「打・九筒」

マスオ「ポン!」

アナゴ「打・中」

マスオ「ポン!」

アカギ(……………)

113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/08(木) 23:17:55.68 ID:4GHXORQF0
アカギ(和了役をスイッチしたか……?)

アカギ(フグタさんとアナゴさんの二人は対面の木偶よりいくらか打てる……)

アカギ(それに恐らく綿密にサインを送り合っているな……)

アカギ(捨て牌を読まずに必要牌を伝えられるのだから速さではさっきまでの比ではない……)

マスオ「ツモ!中・北・対々……!」

部長「うむむ……」

マスオ(すみません部長……アカギを潰したらこの点棒はお返しします……!)
149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/08(木) 23:33:28.97 ID:4GHXORQF0
アカギ(点棒を集めにきたか……)

アカギ(しかし3人で組んでる以上、必要なのは俺からの直撃……)

アカギ(クク……好きに和了と良い、蛇がお互いの尾を喰い合うようなもの……)


アナゴ(く……この程度のツモ和了りで少しずつ削ってもたかが知れている……)

アナゴ(狙うはやはりアカギ君からの直撃……!)

アナゴ『フグタ君……アレでいこう……!』

フグタ『……!オッケーわかったよアナゴ君……!』
204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/09(金) 00:02:25.34 ID:cvcZ67ld0
アナゴ「プルプルプルプル」

マスオ「打中」

アナゴ「ポン!」

マスオ「打9m」

アナゴ「ポン!」

アカギ「(これは……)」

マスオ「打1p」

アナゴ「カン……っ!」

アカギ「これは唇ローズ……っ!!」

212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/09(金) 00:11:17.14 ID:cvcZ67ld0
アナゴ「プルプルプルプル(散々苦戦させてくれたが)」

マスオ「(最早ここまでだ、アナゴ君の唇ローズを理解でき
るのは僕しかいない)

アカギ「親の配牌から2トイツ、1アンコ……、この鳴き、勝負に出たか」

アカギ「だが……(ちらっ」

部長「……親のミンカンか……これはうかつに動けんな」

打3s

部長「新ドラのそばだから怖いのは怖いが、仕方がない……、手配に
一枚見えてる分幾分ましだ……」
216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/09(金) 00:22:56.94 ID:cvcZ67ld0
マスオ「(……くっ)」

アカギ「(……なるほど、半信半疑だったが今ので確信した)」

アカギ「(あの鳴きはブラフ、本命はマスオ先輩だ……)

マスオ手配

23456s556677m22p

マスオ「(3sがでるということはその周辺が順子になっている可能性が
高い……、つまり、2334、もしくは3345か、本来ならでることはない牌だが
アナゴ君のしかけに対して頭をはずしていったとなると、次に4sが重なった
場合出る確率が高い……)」

アナゴ「プルプルプルプル(おいマスオ君……)」

マスオ「(わかってます、流石に山越しはできない……、なら)」

マスオ「リーチ!!」
217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/09(金) 00:33:37.46 ID:cvcZ67ld0
アカギ「(くくく……、俺から直撃をとろうとほくそえんで
いたのだろうが、そう都合よくはいかない)」

アカギ手配

1234s235579p白白白ツモ8p

アカギ「クックック……」

アナゴ「な、なにがおかしいんだい、アカギ君?」

マスオ「ぼ、僕のリーチがかかってるのに随分と余裕じゃないか」

アカギ「ふふ、紆余曲折あったがようやく追いついた……」

マスオ「……まさか」

アカギ「……リーチっ!!」

打1s

マスオ「ロン!!」

マスオ「リー即平和イーペイドラ2pと新ドラ5s
……裏裏でとっぱんすりーっ、悪いね!、アカギ君?」

アカギ「…………」
219 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/09(金) 00:40:14.80 ID:cvcZ67ld0
アカギ「…………くすん(涙目」

部長「(おいおい……、なんか涙目になってないか……、さすがに
無理やりつき合わして素寒貧にしちゃあかわいそうだな……)

アカギ「(いいもん、まだてんぼういっぱいあるもん……)」

アカギ「(たくさんあがればすぐにおいついちゃうもん……)」

アナゴ「いや……落ち込んでるとこ言いにくいんだけどさ……」

アカギ「ふぇ?」

アナゴ「……いや、悪い……っ、本当悪いんだけど勝負だから……」

アナゴ「ロン、12000」

アカギ「ふっ、隣もか……」