幼馴染の作り方


1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/08(金) 19:31:16 ID:Oh0gxBsU
「今からでも幼馴染が、作れる?」

俺がその話を聞いたとき、半信半疑どころか「こいつ頭おかしいんじゃねぇの」とすら思った。

だってそうだろう、俺はもうすぐ二十歳になる。

年だけならもうすぐ立派な大人だ。

小さいころにお互いケッコンしようと約束をした友達なんているわけないし、ましてや特段仲のよかった女友達すら覚えにない。

そんな俺に、幼馴染?

ばかばかしい、ああ、ほんとばかばかしい。


「はい、その通りです」


でもそんな話に乗った俺はそれ以上にばかばかしくて、まだまだ立派な子どもだったんだろう。




2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/08(金) 19:32:04 ID:Oh0gxBsU

そのとき俺には好きなやつがいた。

女って言うんだけれど、どんなにアピールしてもこっちに振り向いてくれそうにない。

同じ大学の同じサークルだから、たびたび顔は合わせる。

だが、それだけだ。

俺が勇気を出して何度かメシに誘っても一度として乗ってこない。

それどころか、一緒に帰ろうと誘っても断られた。

さすがに諦めようとは思ったのだけれど、やはりどうしても諦めきれない。

しかし、『ストーカー』と言う単語もぐるぐると俺の頭を渦巻くのも事実。

だから俺は彼女になんらアクションを起こせずにいた。



3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/08(金) 19:33:44 ID:Oh0gxBsU

そういうことで、俺はどうしても彼女に取り付く接点がほしかったんだ。

不純だと思われるかもしれないが、俺は必死だった。


だって俺はこのままではあと一週間で女っ気のない二十歳を迎えてしまうのだから。


その日、そんなことを馴染みのラーメンの屋台の大将であるおじさんに愚痴っていた。

この大将は俺の父の弟、つまり叔父さんなわけで俺は中学生くらいのときからちょこちょこ店に顔を出していた。

なんとなく今日のラーメンは味がいつもと違うような気がしたのはそんな気の焦りのせいだったのだろう。

この日も愚痴を吐くだけ吐いて帰るつもりだった。

金を払って立ち去ろうと暖簾をくぐって歩き出すと、後ろから誰かに声をかけられた。


「話の彼女さんを幼馴染にしてみませんか?」


俺は耳を疑った。



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