ペトラ「中二病でも恋がしたい」


2: 名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします 2013/09/16(月) 22:02:08 ID:TOw9oVPQ0
私の名前はペトラ・ラル。

華麗に空を舞い、巨人を倒す妄想を脳内で繰り広げるようになってから早数年。

五年前に壁を壊されてから妄想は現実に、なるわけではなかった。

妄想のように光の魔法陣が出現することもなく、
誰の目でも捉えきれない速さで移動することすらできない始末。

格好をつけて決め台詞を言おうものなら殺されそうになるし、
人生最大の失態は初陣でイエローウォーターを盛大にまき散らしたことだろう。
3: 名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします 2013/09/16(月) 22:02:46 ID:TOw9oVPQ0
幼き頃から抱いていた、『美人で強い女戦士』の妄想を現実にする為には相当の努力が必要だと分かってしまった。

いや、私の妄想は現実で再現しえないことなのではないのか。

そして人生は悲しいことに、
私の妄想の中で美しい銀髪をはためかせた長身の兵長イメージは実物に木っ端微塵に砕かれた。

目つきが悪いのはこの際まだいいとしても、刈り上げだし、チビだし、無駄に潔癖症だし。
キャラ立て必死だなと笑ってしまったのは秘密である。


そんな風に私は半ば人生に絶望を抱いていたのだ。
4: 名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします 2013/09/16(月) 22:03:48 ID:TOw9oVPQ0
それでも寝る前の妄想はもはや生活の一部になっていてやめられない。

今日も私はぬくぬくとたいして柔らかくない毛布にくるまりながら妄想を始める。

妄想はまず森の中で仲間と共に大量の巨人に囲まれているところから始まる。
が、正直恐ろしすぎてやめた。

代わりに何かの書物に載っていた魔女という設定で今度は妄想してみよう。
5: 名無しに代わり進撃の巨人ちゃんねるがお送りします 2013/09/16(月) 22:04:33 ID:TOw9oVPQ0
短めの衣装を身にまとって、少し豪華なアクセサリーをつけて、
立体機動装置もなく、空を飛ぶ私。風に舞う髪。憂いを帯びた横顔。
星が浮かぶ暗い夜空が町の光に照らされて、私は小さくなった町を上から見下ろすの。

どこからともなく流れてきた音楽に合わせるように自由に空を舞い、大きな時計台に身を落とす。

そっと乱れた髪を整えてふと後ろを振り返ると、そこには...。
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