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【艦これ】漣「ギャルゲー的展開ktkr!」【後半】



480: ◆yufVJNsZ3s 2018/03/29(木) 13:55:10.98 ID:HJ/jw2RC0


言うべきことはいくらでもあった。その上で、言うべき場所はここではない、と理性が語りかけている。立ち話で済ませていいことではない。外で大声で話せることでもない。

「漣」

俺は再度、秘書艦の名前を呼ぶ。

「来い」

「はい!」

「お前もだ、響。事情は部屋ン中で聞く。......全部教えてもらうぞ」

軍人は独立しているようで独立していない。個人としての人格まで否定されるわけではないが、集団を規律する規範、それを至上のものとして生活する生き物に訓練を通して変革される。
艦娘もその例に倣うはずだった。泊地、鎮首府の雰囲気は指揮する提督によるところも大きいが、それでも最低限度の「集団」という枠組みでの行動様式は必要不可欠。

だが、トラックはどうだ。どいつもこいつも、自分の生き様を貫いている。あるいは、貫こうともがいている。誰もこっちの都合なぞ知ったことではないとばかりに、言いたいことを言うだけ言いやがる。


481: ◆yufVJNsZ3s 2018/03/29(木) 13:55:46.70 ID:HJ/jw2RC0


やりたい放題やっている。

上等だ。

「付き合ってやるよ」

そこまでの生き様ならば、応えてやるのが筋というものだろう。

響を部屋に通す。砂浜には相応しくないローファーを脱ぐが、部屋の入口あたりできょろきょろしていた。居心地が悪そうだ。

「座っちゃっていいですよ、気にしなくて平気です」

漣が言うのはおかしいような気もしたが、事実そうだった。俺にお伺いを立てるように視線を向けてきたので、鷹揚と頷く。そこでようやく、硬いフローリングの上へ腰を下ろしたのだ。
座布団をくれてやる。それを下に敷き、幼い見た目には似合わないほど綺麗な正座で、響はかしこまった。

正座は苦手だ。胡坐で応対する。