同じSSをまとめているブログ

プロデューサーさんっ!SSですよ、SS!

森きのこ!

1: ◆Xz5sQ/W/66 2018/05/31(木) 01:05:40.05 ID:s7C2zAI30

===

小さな頃から言われてた。

「朔也、お友達は大事にしなきゃダメだからね」

俺より三つ上の姉はいつも正しい。

とにかくどこまでも真っ直ぐで、ひねたところの無い人だったから、
幼い俺は素直に聞き入れ友情を大事に扱った。

小学校に入った時、大真面目に友達を百人作ろうとしたりした。

結局叶わなかったけど(大体、時間も体も足りなすぎる!)それでも仲の良い友達はいるワケだし、親友と呼べる相手だっている。

連中とは中学に入っても付き合いがあり、むしろ、今まで以上に友情を育んでいるフシだってある。

つまり、助言は役に立ったのだ。
日々充実した学生生活を送れるてることを姉に感謝。

......だけどたった一つ、そのせいで思い悩むことがあるとすれば。


2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/31(木) 01:07:26.16 ID:s7C2zAI30

本作は

の設定を練り直した物です。
弟君の名前はアルスみたいなものなので、好きな名前に変えてお読みください。



3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/31(木) 01:09:01.69 ID:s7C2zAI30


「......今日の紗代子さん、どうかしたの?」

姉の名前を出されて顔を上げる。
目の前には携帯ゲーム機を鞄から取り出している女の子がいる。

長い髪、眠そうな顔、フードのついたパーカーを着て、気になってるって顔で俺を見てた。

「泣いてた......みたい。......元気なかった、よ」

だからこっちも心配ねーよって風に肩をすくめ、
同型のゲーム機の電源を入れながら彼女に答えてやる。

「ああ、ここんトコいっつもだよ。またオーディションに落ちちゃったんだろ」

「オーディション?」

「アイドルになりたいだってさ。自分で履歴書とか書いて、事務所に出したりなんかして。......で、落ちてる。毎回、何十回も」

そしてショックで酷いその顔を、遊びに来た杏奈は目撃したワケだ。

俺は勉強机に肘をかけて、椅子の上の丁度いいポジションを模索すると。


「姉ちゃん、真面目だけど地味で可愛くないし......。受かりっこないって、一生」

そう、アイドルになりたいだなんて夢見過ぎだ。
俺の友達百人計画ぐらい現実ってものが見えてない。

......ただ、現実を見てない。
いや、目を逸らしてるって意味じゃ、俺も人の事とやかく言えなくて。