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エレファント速報

森きのこ!

2 : 以下、名... - 2018/05/04 12:25:50.04 r3LCf61V0 1/9

後輩ちゃん、彼女は控えめに言って天才である。
大げさに言えば、この学園の象徴でもある。

元スレ
私の三題噺「浅い眠り」「クッキー」「優しい嘘」

3 : 以下、名... - 2018/05/04 12:26:26.32 r3LCf61V0 2/9

この王立魔導学園は、試験さえ通れば11歳から誰でも入学でき、
通常9年かけて立派な魔導師を育てる場所である。

私も例にもれず、11歳で入学し、今年は最終学年だ。

ただし、何事にも例外はついて回るもので。

この学園には飛び級制度がある。
毎月の定期テストで特に優秀だと認められたものは、その時点で上の学年に上がれるのだ。
とはいっても、基準点は厳しく、昇級者が出ることはほぼ無い。
逆に、補習ラインの点数は甘めに設定されているため、私のような者でもなければそうそう地獄に陥ることはない。

4 : 以下、名... - 2018/05/04 12:27:20.98 r3LCf61V0 3/9

さて、今私の横で満面の笑みでクッキーを頬張っている後輩ちゃんは。
今年11歳で入学し、そして現在、私と同じ学年になっている。
そもそも最初の月の昇級試験の時点で、
この娘っ子は私の所属する魔導ゼミの教師に見初められ、それ以来ずっとゼミにも出席している。

この事実を認識する度に、なんてやつだと思ってしまう自分は器が小さいのだろうか。
正直、この娘のことは若干苦手である。

しかし、昇級を繰り返し、そのため級友を中々作れない彼女は、
学園内の親しい相手が教師陣と私しか居ないのだと宣う。

無碍にできない、よなぁ。

独りごち、後輩ちゃんに咎められ、ごめんごめんと苦笑する。
うん、やはり嫌いではないのだ。
ただ、年齢差と頭の出来と、若干の嫉妬心が、彼女から苦手意識を拭い去らせない。

ゼミの同僚という意味では私以外にも素敵なおねーさま方がいるのに、
なぜ私だけこんなにも懐かれているのだろう。

適当に後輩ちゃんの頭を撫でながら耽ると、やはりあの件がきっかけだったのかなと思い当たる。