女「ずっと明かりの消えた街で」
女「......」
男「ん?」
女「......」
男「あ、御免、別に怪しい者じゃないよ」
男「ね、ギターの練習してるの?」
女「......」コク
男「ちょっと聴いてみたいな」
女「......」コク
男「んん、いい音」
女「......」
男「うまいね」
男「あ、僕、別にギター詳しいわけじゃないけどね」
女「......」
男「......」
女「......」
ジャン
男「すごい」パチパチ
女「......うん」コク
女「......」コク
男「へえ、すごいな」
男「他にも、曲ある?」
女「......」コク
男「聴かせて聴かせて」
女「......ん」コク
~♪~
男「はあ......ありがとう」
男「ちょっとね、気分が悪かったんだけど、お姉さんのギター聴いて気分が良くなったよ」
女「......そう」
男「あの、僕と話すの、嫌だった?」
女「......ん」フルフル
男「そ、そっか」
男「なんか、あんまり喋ってくれないからさ、無理させてたら悪いな、と思って」
女「......」フルフル
女「......」コク
男「どうして?」
女「......」
男「あ、えっと、あんまり突っ込んだ話はしない方がいいかな」
女「......」
女「自分の声が、嫌いだから」
男「......ふうん」