1: 名無しで叶える物語(笑) 2018/03/05(月) 11:13:36.50 ID:LImWABpF.net

マルは怒っています。

本当なら嬉しいはずの誕生日なのに怒りに満ち溢れています。

それはなぜか。

函館に行ってからというものルビィちゃんは理亞ちゃんのことばかり。

口を開けば理亞ちゃん、時々善子ちゃん、稀にマル。

今だって。



2: 名無しで叶える物語(笑) 2018/03/05(月) 11:16:34.53 ID:LImWABpF.net

ルビィ「理亞ちゃん、決勝見に来るって!」


スマホの画面を見ながら嬉しそうにはしゃぐルビィちゃん。


善子「当然よ。彼女もまた私のリトルデーモンなのだから」

ルビィ「あはは、ないない」

善子「え」

ルビィ「早く会いたいなぁ~。ね、花丸ちゃん」


急に振られ反応に戸惑う。


花丸「う、うん。楽しみずら」


嘘じゃない。理亞ちゃんのことはマルも好きだし、善子ちゃんみたいにからかいがいのある子だと思っている。

でも、二人が会うのはあまりいい気分はしない。


3: 名無しで叶える物語(笑) 2018/03/05(月) 11:19:03.15 ID:LImWABpF.net

中学生の時、図書室でルビィちゃんと出会ってからずっと一緒で、似た者同士で、この先も二人で――そう思っていたのに。

同じ妹で、スクールアイドルが大好きで、どこか放っとけない彼女。

顔を合わせた二人を見ているとまるで『上書き』されたみたいにマルは置いてけぼり。

醜い嫉妬。マルだってよくわかってる。

それでも、今日くらい我儘が言いたかった。


4: 名無しで叶える物語(笑) 2018/03/05(月) 11:21:38.63 ID:LImWABpF.net

三月四日。マルの誕生日。

ラブライブの決勝を目前に控え、練習に熱が入るこの時期にも関わらず

部室で誕生日パーティーをしてくれる運びになった。

毎年、二人で過ごして来た誕生日は終わりを迎え、賑やかな誕生日が部室で待っている。

楽しみなはずなのに、嬉しいはずなのに、素直に喜べない。