善子「世界一綺麗なあなたの手」


1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/08(金) 23:10:59.80 ID:ai19XVof0

二十歳も折り返しとなった時分

ふと振り返ってみても後悔といった言葉は思い浮かばない

それは今が幸せだからかだろうか

そこそこの学校を卒業し、そこそこの企業に勤め、子宝に恵まれ

そして、年上で美人で家事も出来てピアノまで弾ける。そんな奥さんがいてこそだ

ただたまに不安になることがある

彼女は幸せなのだろうか?



2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/08(金) 23:15:51.28 ID:ai19XVof0

私の周りにはあまりにも魅力的な人が多くいた

リーダーシップ、家柄、お金、中にはオリンピックにまで出場した人も

だからこそたまに思うのだ

彼女に私は釣り合っているのか、重荷になっていないか

別の道は無いのか


これはとある日常の小さい一コマ、でもとても幸せな時間

そんな話


4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/08(金) 23:24:27.19 ID:ai19XVof0

ガチャッ

善子「ただいまー」

梨子「おかえりなさい、おかあさん」

善子「ただいまー、リリー」ギューッ

梨子「もう...子供ができたらおかあさんとママって言い合おうって言ったでしょ?」

善子「まだ言葉を覚えられる歳でもないしいいでしょ」

梨子「もー」ムーッ


5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/08(金) 23:31:22.08 ID:ai19XVof0

善子「まったく、なんでスーツなんて堅苦しい物着なくちゃいけないのかしら」カチャカチャ

パサッ

善子(家ぐらい下着でいれたら楽なんだけど)

善子「またママに怒られるわね」クスクス

善子「さて」

三十路前私は一家の主に、そして

善子「ただいま」

赤ん坊「スー...スー...」

一人の子供の親となっていた


6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/12/08(金) 23:38:17.57 ID:ai19XVof0

善子・梨子「「いただきます」」

モグモグ パクパク

善子「わざわざ私が帰ってくるまで待たなくてもいいのに」

梨子「だって一緒に食べたいじゃない」

善子(本当、自慢の嫁、私に不釣り合いなほどに...)


善子(私は自分が凡夫だとは思っていない)

善子(色々と忘れたい記憶はあれど、容姿についても社会的な地位についても並以上だと思う)

善子(でも、リリーはあまりにも素敵な人だった)


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