花丸「マルの好きなへたれ堕天使」


1: 名無しで叶える物語(笑) 2017/12/24(日) 13:32:27.66 ID:R3Pl1BsN.net



「誰も来ないずらねー」

「なんで誰も来ないのよ!」


今日は浦の星女学院、閉校祭。
昨日、二人で作りあげた堕天占いの館でマルは善子ちゃんと二人、来るのかもわからないお客さんを待っていた。


「せっかくここまで用意したのに......」


隣で善子ちゃんがぶつぶつと呟く。本当に占いがしたくてしょうがないらしい。準備、結構大変だったしね。

でも、善子ちゃんには申し訳ないけど、マルはこの時間が好き。

二人きりの教室、好きな人の隣でのんびり本を読む。ここはまるでマルの理想の世界、なんて。

この時間が永遠に続けばいいのにな――。そんな風に思えてしまう。



2: 名無しで叶える物語(茸) 2017/12/24(日) 13:32:50.70 ID:1KSYHz8l.net

や め る ず ら


3: 名無しで叶える物語(庭) 2017/12/24(日) 13:35:39.47 ID:cxYpzDIf.net

お や り な さ い



4: 名無しで叶える物語(笑) 2017/12/24(日) 13:36:47.63 ID:R3Pl1BsN.net

――コンコン。

マルの理想の世界を破壊する音が響く。


「どうぞ!」


善子ちゃんは待ってましたと言わんばかりに来訪者を招き入れる。
けれど、どうやらお客さんではなく――。


「言われた通り、来てあげたわよ」


やって来たのは同じAqoursの梨子ちゃん。
マルにとって、一番来てほしくはない人だった。


6: 名無しで叶える物語(笑) 2017/12/24(日) 13:41:19.18 ID:R3Pl1BsN.net


「ありがとうずら、梨子ちゃん」


心にもないことを言う。


「花丸ちゃんはこの堕天使とずっと一緒にいたの?」

「そうずらよ?」

「お互い苦労するわね......」


苦労? 苦労ってなんだろう?

善子ちゃんと一緒にいることが何で苦労になるのかマルにはわからない。

適当に愛想笑いをする。


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