P「団結2015を収録するぞー」


1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/07(月) 01:34:28.56 :ycfUH5Iqo

伊織「もう2015年終わろうとしてるのに今更?」

P「まあそう言うな」

春香「私は天海春香ですイェイ!」

......

雪歩「萩原雪歩17歳です――あれ?」

雪歩(団結2010の時も17歳って言ってたような......)

ガッ

雪歩「あ――」

雪歩(足がもつれて――)

ガターン!

P「雪歩!」


2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/07(月) 01:35:51.75 :ycfUH5Iqo

雪歩「いたた......すみません。一瞬ぼうっとしちゃって」

伊織「何でダンスレッスンでもないのに転ぶのよ。春香じゃあるまいし」

春香「酷いっ」

真「たんこぶできてるよ雪歩。大丈夫?」

P「念のため病院に行こう」

雪歩「そんな大げさですよプロデューサー」

P「だから念のためだよ。頭打ってるしな」

......

雪歩「......」


3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/07(月) 01:37:26.98 :ycfUH5Iqo

雪歩(私は17歳......うん。間違ってない)

雪歩(今は2015年12月......うん。間違ってない)

雪歩(団結2010を収録したのは......あれ、いつだっけ?)

雪歩(2010ってことは5年前......のはずだよね)

雪歩(その時も私は17歳って言ってた......あれ、どういうこと?)

雪歩(ミンミンミン、ミンミンミン、ウーサミン)

雪歩(違うそうじゃない)

雪歩(私の記憶違い? ――ううん。そんな問題じゃない気がする)

真「雪歩、どうしたの? ぶつけたとこまだ痛む?」

雪歩「真ちゃん......うん。ちょっと考え事」

真「悩み事? 僕で良ければ聞くよ」

雪歩「あのね......」


4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/07(月) 01:39:46.83 :ycfUH5Iqo

......

真「......」

雪歩「あはは、私変なこと言ってるよね。忘れて」

真「いや、変じゃないよ」

雪歩「真ちゃん......」

真「何で今まで気づかなかったんだろう。この違和感に」

雪歩「そうだよね......。皆にも教えてあげよう」

真「まって。嫌な予感がする」

雪歩「嫌な予感?」

真「こんな大事、誰も気づかないなんておかいしよ」

真「もし気づいた上で黙ってるんだとしたら、何か理由があると思うんだ」


5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/07(月) 01:40:27.73 :ycfUH5Iqo


真「おかしいよ」


6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/07(月) 01:41:29.75 :ycfUH5Iqo

雪歩「理由?」

真「うん。触れちゃいけない理由」

雪歩「そうなのかな?」

真「わからない。......このこと、僕以外に話した?」

雪歩「ううん。真ちゃんが最初」

真「じゃあ皆に話すのはちょっと待って」

雪歩「うん。真ちゃんがそう言うなら」

真「じゃあ今日はもう遅いし、また明日ね。今日はお疲れさま」

雪歩「うん。ばいばい、真ちゃん」


10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/07(月) 07:44:14.94 :ycfUH5Iqo

......

真(よく考えたら、おかしいのは年齢のことだけじゃない)

真(雪歩は気づいてないみたいだったけど、雪歩って前からああいう声だったっけ?)

真(声と言えば社長の声も変わってる)

真(声どころか、社長の顔が思い出せない。何度も見てるのに)

真(亜美と真美って、前から真美の方が姉だったっけ?)

真(美希って髪切って茶髪にしなかったっけ?)

真(響と貴音って前から765プロに居たっけ? いつから?)

真(事務所って移転しなかったっけ?)

真(僕っていつからこの髪形だっけ?)

真(僕たちは何度アイドルの頂点に立った?)


11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/07(月) 07:44:58.11 :ycfUH5Iqo

真「......」

真(まったく頭痛がしてきたよ。一体どうなってるんだ)

真(考えれば考えるほど、おかしなことだらけ)

真(怖い......)

真「......」

真「あーもう! わっかんないよー!」

真(明日プロデューサーに相談してみるか)

真「......あれ?」

真(プロデューサーって何て名前だっけ?)


12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/07(月) 07:45:44.96 :ycfUH5Iqo

◆翌日◆

雪歩「おはようございますぅ」

春香「おはよう雪歩」

雪歩「春香ちゃん。真ちゃんはもう来てる?」

春香「真ちゃん?」

雪歩「うん。ちょっと話したいことがあって」

春香「真ちゃんって誰?」

雪歩「え?」

春香「新しいアイドル候補生の子?」

雪歩「やだぁ、何言ってるの春香ちゃん。菊地真ちゃんだよぉ」

春香「えっと......ごめんね。私その人知らないや」

雪歩「え......」


20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/08(火) 00:25:25.86 :z1d+QIEuo

亜美・真美「なになに、どうしたの?」

春香「二人は菊地真ちゃんって知ってる?」

亜美「誰それ?」

真美「新しいアイドルの人?」

雪歩「え? え?」

春香「?」

亜美・真美「?」


21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/08(火) 00:25:59.40 :z1d+QIEuo

ガチャ

P「おはよう。お、皆揃ってるな」

雪歩「あのぉ、プロデューサー。真ちゃんがまだ......」

小鳥「!?」

P「真ちゃん? 誰だそれは?」

雪歩「ぁ......」

小鳥「......」

真美「ねーねー兄ちゃん。新しいアイドルの人でも来るの?」

P「そんな話は聞いていないが......」

真美「なーんだ」


22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/08(火) 00:26:35.38 :z1d+QIEuo

春香「雪歩、どうしちゃったの? 何か変だよ?」

雪歩(変なのは......皆の方だよ......)

雪歩「......」

P「雪歩?」

雪歩「あ......あ......」

雪歩「穴掘って埋まってますぅぅぅ!」ザックザック!

春香「あぁ雪歩! 事務所に穴掘っちゃ駄目だよー!」

雪歩「ああああああ!」ザックザック!

亜美「うわぁ! ゆきぴょんが壊れたぁ!」

雪歩「ああああああ!」ザックザック!

ズガァァァン!

たるき亭「」


23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/08(火) 00:27:45.65 :z1d+QIEuo

......

P「ただいま戻りました」

律子「お帰りなさい。どうでした、雪歩の様子?」

P「一応落ち着きはしたけど......今日は休ませることにして、さっき送って来たよ」

律子「それが良いですよね。一体どうしたのかしら、あの子」

小鳥「......」

P「律子は菊地真って知ってる?」

律子「さあ、聞いたことない名前ですけど。その人が雪歩と関係してるんですか?」

P「雪歩が言ってたんだよ。765プロのメンバーで、雪歩と一番仲が良かったんだって」

律子「えぇ......」


24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/08(火) 00:28:51.10 :z1d+QIEuo

P「最近忙しかったし、疲れてたのかな?」

律子「いや、そんなレベルじゃないでしょ」

律子「病院に連れていった方が良いんじゃないですか?」

P「そうだな......」

小鳥「待ってください。マスコミに知られると雪歩ちゃんもっと辛くなると思います」

律子「ですけど......」

小鳥「もう少し様子を見てみましょう」


28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/09(水) 00:43:20.14 :kUI1+UC3o

......

雪歩(皆どうしちゃったの? 真ちゃんのことを忘れるなんて......)

雪歩(私どうしたらいいの......真ちゃん)

雪歩(こんな時、真ちゃんが居たら相談できるのに......)

雪歩「――あ!」

雪歩(そうだよ。真ちゃんに電話すればいいんだ!)

雪歩(えっと携帯は――)

雪歩(もし電話帳に真ちゃんの名前が無かったらどうしよう)ポチポチ

雪歩(......そんなことないよね)ポチポチ

ポチ...

雪歩「......」

雪歩(無い......)


29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/09(水) 00:44:52.24 :kUI1+UC3o

......

テクテク

雪歩(ちょっと夜風に当たろう)

雪歩(――あれ、あそこでランニングしてるの......)

雪歩「真ちゃん!?」

真「え?」

雪歩「真ちゃーん!」ダキッ

真「ええっ!?」

雪歩「真ちゃん真ちゃん真ちゃん!」

真「あ、あの......どなたですか? 何で僕の名前......」

雪歩「え......」

真「ああっ! ひょっとしてアイドルの萩原雪歩!? ラッキー! サイン貰って良いですか?」

雪歩「あ......あ......」

雪歩「穴掘って埋まってますぅぅぅ!」ザックザック!

真「うわぁ! どうしたの!?」


30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/09(水) 00:46:02.41 :kUI1+UC3o

◆翌日◆

ガチャ

雪歩「おはようございますぅ......」

雪歩(はぁ、昨日は大変だった。私おかしくなっちゃったのかなぁ......)

真「ゆーきほっ! どうしたの暗い顔して」

雪歩「真ちゃん!?」

ペタペタ

真「えぇっ!? どうしたの雪歩? 会うなり人の顔触って――」

雪歩「幻じゃない!」ペタペタ

真「そりゃそうだよ!」

雪歩「うわぁぁぁん! 真ちゃぁぁぁん!」ダキッ

真「うえぇっ!?」


34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/10(木) 08:53:47.17 :sP+C1BVzo

春香「おはようございまー――うわっ! 事務所に来るなり雪歩と真が抱き合ってる!?」

伊織「朝から見せつけてくれるわね」

やよい「うっうー! ラブラブですー!」

千早「高槻さん、私たちも......」

やよい「うっうー?」

真「皆、見てないで助けてよー!」

雪歩「真ちゃん好きー!」

春香「あら」///

真「ちょ、雪歩! どさくさに紛れて何言ってるの!?」


35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/10(木) 08:54:27.88 :sP+C1BVzo

......

真「なるほど。僕が765プロに入ってない世界の夢を見た、と」

雪歩「うん。寂しかったよぉ」

雪歩(きっと夢だよね)

雪歩「ところで真ちゃん。私達の年齢の話なんだけど......」

真「年齢?」

雪歩「うん。昨日の収録で気づいて話したこと」

真「昨日収録なんてあったっけ?」

雪歩「え?」


36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/10(木) 08:55:07.50 :sP+C1BVzo

雪歩(まさか、あれも夢?)

雪歩(それとも真ちゃん......記憶がない?)

――真『こんな大事、誰も気づかないなんておかいしよ』――

――真『気づいた上で黙ってるとしたら、何か理由があると思うんだ』――

――真『うん。触れちゃいけない理由』――

雪歩「......」

雪歩(記憶を......消されてる?)

雪歩(――待って。記憶を消されたのは真ちゃんだけ?)

雪歩(真ちゃんが言ってた様に、この違和感に気づかないなんておかしい)

雪歩(思い出した人は皆消されてるの?)

雪歩(私も......記憶にはないけど、ひょっとして......)

雪歩(なーんて、何考えてるんだろ私)

雪歩(でも......)


37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/10(木) 08:56:21.12 :sP+C1BVzo

真「おーい雪歩ー。帰って来てー」手フリフリ

雪歩「あっ、ごめんね。何でもないよ」

P「おーい雪歩。そろそろ行くぞー」

雪歩「あ、プロデューサー。レッスンって午後じゃありませんでしたっけ?」

P「午前だよ。しかもレッスンじゃなくて営業な」

雪歩「予定変更になったんですか?」

P「最初からこのスケジュールだよ」

雪歩「あれ?」

P「おいおい、しっかりしてくれよ」

雪歩「ご、ごめんなさいぃ」

雪歩(でも確かに今日は午後にレッスンだったはず)


43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/12(土) 16:51:24.39 :ppnMdrzYo

......

雪歩(何かがおかしい)

雪歩(ううん。何もかもがおかしい)

雪歩(年齢のこと。記憶のこと。スケジュールのこと)

雪歩(それに昨日のこと。夢で片付けようとしたけど、あんなリアルな夢あるかな?)

雪歩(――あれ?)

雪歩(昨日のこと思い返してたら違和感が......)

雪歩(なんだろう、この......)

雪歩(――あ)

雪歩(小鳥さん)

雪歩(真ちゃんのこと言ったとき、小鳥さんだけ驚いてた?)

雪歩「......」

雪歩(気になる)


44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/12(土) 16:52:51.37 :ppnMdrzYo

......

P「遅くなっちゃったなー。雪歩、送ってくよ」

雪歩「ありがとうございますぅ」

P「小鳥さん。俺もこのまま直帰しますけど、閉め任せちゃって良いですか?」

小鳥「はい。お疲れ様でした♪」

P「ありがとうございます。お先です」

雪歩「お先に失礼します」

ガチャ バタン

小鳥「......」

小鳥「ふぅ」

小鳥「記憶が混在する子はたまに出てくる」

小鳥「でもそれも、一晩ぐっすり眠ればリセットされる」

小鳥「多分それが、正常な脳の働き」

小鳥「雪歩ちゃん、一昨日頭打ったらしいから、その時に何かしら傷害が?」

小鳥「でもここの雪歩ちゃんは頭打ってないし......」

小鳥「ひょっとして頭打った雪歩ちゃんの意識が今......?」

小鳥「う~ん......」

雪歩「小鳥さん」

小鳥「ひゃぁっ!?」


45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/12(土) 16:54:18.57 :ppnMdrzYo

小鳥「ゆ、雪歩ちゃん......プロデューサーさんと帰ったんじゃあ......」

雪歩「忘れ物をしたと言って戻って来ました。そしたら小鳥さんの一人言が聞こえました」

小鳥「あれ、あたし声に出してた?」

雪歩「記憶がどうとか言ってました」

小鳥「う......」

雪歩「やっぱり小鳥さん何か知ってるんですね」

小鳥「......そうね」

雪歩「一体誰が皆の記憶を消してるんですか? 何のために?」

小鳥「え、記憶を消す?」

小鳥「......なるほど。確かにそう思ってしまうのも仕方ないわね」

雪歩「違うんですか?」


46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/12(土) 16:55:44.25 :ppnMdrzYo

雪歩「――あ。あと私が頭打ってないってどういうことですか? 私は確かに頭打ちました。こぶもできて――」

雪歩「あれ?」

雪歩「こぶが無い......治ったのかな?」

小鳥「こぶなんて無くて当然よ。だって雪歩ちゃん、頭打ってないもの」

雪歩「え、でも確かに......団結2015の収録中に転んで、プロデューサーに病院に連れていってもらいました」

小鳥「それは別の世界の雪歩ちゃんよ」

雪歩「?」

小鳥「この世界では団結のリメイクなんてしていないわ」

雪歩「そんなはず......」

小鳥「雪歩ちゃん。パラレルワールドって知ってる?」

雪歩「この世界とは別にそっくりな世界があって、別の私達が住んでるってやつですか? ドラ●もんで見ました」

小鳥「そう。日本語にすると並行世界」

小鳥「団結2015の収録があって、転んでこぶができたのは、並行世界の別の雪歩ちゃんの体なのよ」

雪歩「......」


51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/13(日) 18:29:14.06 :D/OBDUZQo

雪歩「どうしよう......」

小鳥(突然こんなこと聞かされたら、混乱するわよね......)

雪歩「小鳥さんがおかしくなっちゃいましたぁ!」

小鳥「あたしは正常ですっ!」

小鳥「いや、正常じゃないかも知れないけど、言ってることは間違ってないわ」

小鳥「そうだ。雪歩ちゃん、昨日のこと覚えてる?」

雪歩「昨日って言うと......」

小鳥「真ちゃんが765プロに在籍していなかったでしょ」

雪歩「!?」

小鳥「やっぱり、あの世界の昨日の雪歩ちゃんは、あなただったのね」

雪歩「どういうこと......ですか?」

小鳥「雪歩ちゃんは、並行世界の765プロを体験したのよ。そして今も体験している」


52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/13(日) 18:30:06.31 :D/OBDUZQo

雪歩「そんなまさか......あれは夢じゃあ......」

小鳥「今日の日付は、団結2015の収録から2日後よ。雪歩ちゃんは昨日、1日中眠っていたの?」

雪歩「ぁ......」

小鳥「並行世界の記憶が混在することはたまにあるわ」

小鳥「でも雪歩ちゃんの症状は記憶の混在というより、並行世界の意識がそのままこの世界の雪歩ちゃんの体に入った感じね」

小鳥「原因として考えられるのは......確証は無いけど、一昨日頭を打ったとき脳の機能を損傷したんじゃないかしら」

雪歩「の、脳の機能を損傷!?」ビクビク

小鳥「眠るって一種、意識を失うってことでしょ?」

小鳥「眠って失った意識がちゃんと次の日の体にあるのは、脳が意識を繋ぎ止めてるからなの」

小鳥「その機能を損傷したことで、脳は眠って失った意識を次どの体に繋げばいいか、わからなくなってしまった」

小鳥「その結果、並行世界の雪歩ちゃんの体に繋いでしまった......あたしはこう推理したわ」


53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/13(日) 18:31:26.34 :D/OBDUZQo

雪歩「その理屈だと一昨日から昨日はわかるんですけど、昨日から今日がよくわからないです」

雪歩「昨日体験した体の脳は損傷してなかったのに、今日また別の体と繋がってるのは何故でしょう?」

小鳥「う~ん、あたしは専門家じゃないから......専門家なんて居るのかわからないけど」

小鳥「ひょっとして意識と脳は一対一で、替えがきかない......とか」

雪歩「どういうことですか?」

小鳥「さっきあたしは、脳が意識をどこに繋げばいいかわからなくなったって言ったけど、その逆で、意識の方がどこに繋がればいいかわからなくなったのかも」

小鳥「意識を繋ぎ止める脳の器官は意識にとっては目印で、その目印が見えなくなったから、並行世界も含めた中から適当な脳に繋がってしまっている」

雪歩「意識が行き場を失って、さ迷ってるってことですか......」

小鳥「そうね」


54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/13(日) 18:32:47.22 :D/OBDUZQo

雪歩「それって、もうどうしようもないってことじゃ......私もう元の世界には帰れないんですか!?」

小鳥「一緒に方法を考えましょ」

雪歩「でも、寝ちゃったらこの世界の小鳥さんとはお別れなんですよね? うぇぇん、寝ないなんて無理ですぅぅぅ!」

小鳥「大丈夫よ雪歩ちゃん」

雪歩「ほぇ?」

小鳥「あたしね、並行世界の記憶があるの。理由はわからないけど、いつからかこんな体になっちゃって」

小鳥「だから、この世界のあたしとはもう会えなくても、別の世界のあたしが必ず助けるわ」

雪歩「小鳥さんが色々詳しいのは、そういうことだったんですね」

小鳥「うふふ。頼もしいでしょ?」

雪歩「うわぁぁぁん! ありがとうございます小鳥さぁぁぁん!」

小鳥「よしよし」ナデナデ


55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/13(日) 18:33:58.66 :D/OBDUZQo

◆翌日◆

雪歩「小鳥さん!」

小鳥「あら雪歩ちゃん。どうしたの?」

雪歩「えっとその......並行世界のことなんですけど......」

小鳥「――! もしかして、転んで頭打った世界の雪歩ちゃん?」

雪歩「そうですぅ! 覚えててくれてありがとうございますぅ!」

小鳥「別の世界とはいえ、自分が言ったことだしね。助けるって」

雪歩「でも、転んで頭打った世界の私って......」

小鳥「あはは、ごめんなさい。次からは、えっとー......団結2015の雪歩ちゃんって呼ぶわね」

雪歩「それでお願いします」

ワイワイ キャッキャッ

伊織「雪歩と小鳥ってあんなに仲良かったかしら?」

春香「でも、仲が良いのって良いことだよね♪」

伊織「まあそうだけど」

雪歩(元の世界に戻るまで大変かも知れないけど、小鳥さんと一緒なら大丈夫だよね♪)


69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/16(水) 20:55:17.59 :5fZAcHIVo

◆翌日◆

ジリリリリリリ

雪歩「ふわぁ~......あれ、ここどこ?」キョロキョロ

雪歩(いつもの部屋より随分小さい......この世界ではここに住んでるのかな?)

コンコン

雪歩「あ、はーい」

春香「おっはよー雪歩ちゃん!」

雪歩「おはよう......ええっと、春香ちゃん?」

春香「ん、春香だよ? 雪歩ちゃん、ひょっとして寝ぼけてる?」

雪歩「あ、はは......そうかも」

春香「あはは。珍しー♪」


70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/16(水) 20:57:38.56 :5fZAcHIVo

雪歩「あの、まだ寝ぼけてるみたいで......私たち、一緒に住んでるんだっけ?」

春香「そうだよ。雪歩ちゃんと私と、伊織ちゃんと律子さんの四人暮らし」

雪歩(みんな知ってる人で良かった)

春香「雪歩ちゃん、今日は喋り方がいつもと違うね」

雪歩「えっ、変......かな?」

春香「変じゃないけど......えーっとね、いつもはもっと丁寧というか......私のこともさん付けで呼ぶし」

雪歩(そ、そうなんだ)

コンコン

伊織「ちょっとバカリボン。雪歩起こすのにどれだけかかってるのよ」

春香「あぁ伊織ちゃん。ごめーん」

雪歩(い、伊織ちゃんなの!?)

雪歩(なんかいつもの世界とだいぶ違うなぁ)


71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/16(水) 20:58:57.60 :5fZAcHIVo

バタバタバタ

律子「みんな、急いで準備して!」

春香「律子さん!?」

伊織「どうしたの!?」

律子「たった今、ドロップ出現の連絡が入ったわ! 数は二つ!」

伊織「――! 行くわよバカリボン!」

春香「うん! 雪歩ちゃんも早く!」

雪歩「えぇぇ!? 行くってどこにぃぃぃ!?」

......

春香「行くよインベル! 雪歩ちゃん、サポートよろしくね!」

雪歩「」


72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/16(水) 20:59:40.21 :5fZAcHIVo

......

ジョセフ「なんとかドロップの破壊には成功しましたが......萩原さん」

雪歩「」

ジョセフ「今日はどうしたのですか? 体調が優れないようでしたら......」

名瀬「体調が優れないってレベルじゃないような......」

あずさ「本当に大丈夫?」

雪歩(穴掘る気力すらない......)

ジョセフ「これは重症のようですね」

ジョセフ「名瀬くん」

名瀬「はい課長。なんでしょう?」

ジョセフ「始末書、よろしくお願いしますね」

名瀬「」


73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/16(水) 21:00:46.07 :5fZAcHIVo

......

雪歩「はぁ......」

雪歩(本当に何、この世界......小鳥さんも居ないみたいだし......)

真「......」スタスタ

雪歩(あ、あれは真ちゃん!)

雪歩(うん。大変だけど、真ちゃんが居れば堪えられる!)

雪歩「真ちゃーん!」ダキッ

真「うわっ!? 何だよ萩原。やめろ!」

雪歩「」


74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/16(水) 21:01:56.97 :5fZAcHIVo

◆翌日◆

雪歩(流石に昨日ほどのことはない......よね?)

ガチャ

間島P「おはよう雪歩」

雪歩「いやぁぁぁ化け物ぉぉぉ!」ダッ

間島P「」

◆翌日◆

武内P「アイドルに興味ありませんか?」

雪歩「いやぁぁぁ怖い男の人ぉぉぉ!」ダッ

武内P「」


91 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします :2016/01/16(土) 11:08:14.70 :QPq2hYqDo

◆翌日◆

ガチャ

雪歩「おはようございますぅ」

春香「おはよー雪歩」

響「遅いぞー」

雪歩「二人とも早いね。今日なにかあるの?」

響「今日の朝早く集まってレッスンしようって、昨日決めたじゃないか」

雪歩「え......あ、ああ! そうだったね!」

雪歩(そうだったんだ)


92 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします :2016/01/16(土) 11:08:57.37 :QPq2hYqDo

春香「まあまあ、時間には間に合ってるんだし。私もさっき来たとこだし」

雪歩「じゃあ響ちゃんが一番乗りだったんだね」

響「ふふーん! 自分完璧だからなー!」

響「――と言いたいとこだけど、プロデューサーはもっと早かったぞ。あっちでパソコンカタカタやってる」

春香「プロデューサーさん、無茶をしないって約束したのに......ちゃんと寝てるのかな?」

春香「雪歩、プロデューサー私たちが来たの気づいてないみたいだし、挨拶しにいこ♪」

雪歩「う、うん」

雪歩(今回のプロデューサーさんはどんな人かなぁ。優しい人だといいな)


93 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします :2016/01/16(土) 11:09:32.77 :QPq2hYqDo

トコトコ

春香「おはようございます、プロデューサーさん♪」

雪歩「おはようございますぅ」

ざわわんP「ん、おはよう二人とも」

雪歩(凄い三白眼......昨日の人以上だ)

ざわわんP「さっき我那覇さんも来てたから、SprouT(スプラウト)全員集合だね」

雪歩(SprouT......ユニット名かな?)

春香「プロデューサーさん、また無茶してないでしょうね?」

ざわわんP「はは、今日はちょっと早起きしただけだよ」


94 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします :2016/01/16(土) 11:10:03.70 :QPq2hYqDo

雪歩「あの、小鳥さんはもう来てますか?」

春香「小鳥さんになにか用事?」

雪歩「えへへ、ちょっとね」

ざわわんP「小鳥さんはまだ来てないな。これからレッスンだよね。伝言預かっておこうか?」

雪歩「えっとじゃあ、『団結』って伝えておいてください」

ざわわんP「――? よくわからないけど、わかった」

春香「団結って?」

雪歩「ああ!」


95 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします :2016/01/16(土) 11:10:41.03 :QPq2hYqDo

......

小鳥「今日はこの世界に来たのね」

雪歩「よろしくお願いしますぅ」

小鳥「まずこの世界の雪歩ちゃんについて説明するわね」

小鳥「もう気づいてると思うけど、この世界の雪歩ちゃんは春香ちゃん、響ちゃんと一緒にSprouTというユニットを組んでいて――」

ざわわんP「......」

......

黒井「萩原雪歩の様子が変? なんだその具体性のまったくない報告は」

ざわわんP「すみません。一応共有しておこうかと」

ざわわんP「記憶喪失と言うと言い過ぎだと思いますが、今日だけ特に物忘れが激しかったんです。普段はそんなことないんですが」

黒井「フンッ、どうでもいい報告だ。私から言わせれば765プロの連中は普段から変だよ」

ざわわんP(俺からすれば貴方の方が変ですがね)

黒井「なんだその顔は?」

ざわわんP「いいえ! なんでもありません!」


96 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします :2016/01/16(土) 11:12:09.05 :QPq2hYqDo

◆翌日◆

◆翌日◆

◆翌日◆

◆翌日◆

◆翌日◆

◆翌日◆

◆翌日◆

◆翌日◆

◆翌日◆

......

雪歩「うわぁぁぁん! 小鳥さぁぁぁん!」

小鳥「よしよし」ナデナデ

雪歩「もう一ヶ月経っちゃいましたぁ......このまま元の世界に戻れなかったらどうしよう......」

小鳥「雪歩ちゃん......」


97 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします :2016/01/16(土) 11:12:47.21 :QPq2hYqDo
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