策士未来ちゃ【ミリマス】


1: ◆KakafR9KkQ 2017/09/24(日) 22:20:30.78 ID:k8qWgDAV0

「♪〜」

キッチンに響く楽しげな鼻歌、その歌い手春日未来は上機嫌だった。

未来はキッチンに様々色とりどりな食材を並べ、それに負けないカラフルな液体を錬成していた。 未来の趣味のひとつである『特性栄養ドリンク』作りである。

未来のドリンクの被験者、もとい飲用者は主に未来の恋人である最上静香である。 未来曰く『静香ちゃんへの愛情をたっぷり込めた』とのこと。

とはいえ、未来のドリンクは(見た目以外は)日々向上していて、静香からはそれなりに好評である。

「よし出来た!」

出来上がったのは飲料かどうかを疑うような色のドリンク、未来曰く『変な色なのは栄養のある証拠』らしく、見た目の改善はいつまでも図られていない。

これを静香に渡して、飲んでもらう場面を妄想して思わず笑みを漏らす未来。























2: ◆KakafR9KkQ 2017/09/24(日) 22:21:26.16 ID:k8qWgDAV0

静香はこの不思議なドリンクを手渡されようとも、『未来』が『自分のために』ドリンクを『手作り』してくれたことに感謝して、一度だって払い除けたことはない。

未来が栄養ドリンクを作るのには静香に元気になって欲しいという考え以上に、忙しい静香と少しでも交流したいという意図があった。

近ごろ静香は目前に迫ったソロライブに向けてのレッスンにかかりきりで、デートはおろか電話すらあまり出来ず、栄養ドリンクを手渡す僅かな時間しか話すことが出来なくなっていた。

恋人のアイドルとしての成功を何よりも望んでいる未来だったが、やはり寂しいという気持ちも強くある。

しかし、自分の存在が枷になるわけにはいかない、そう未来は思い直し邪念ごと飲み込むように栄養ドリンクを勢いよく口にした。

感想は...... 『無味』

あれだけ沢山使用した食材たちは一体どこへ行ってしまったのか、未来は特に疑問にも思わずドリンクをペットボトルに移し、冷蔵庫へ入れた。


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