提督「山城?」

1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/08/12(土) 15:58:19.16 :SbPZHvx8o

山城「ああ、不幸だわ」

この言葉を呟くのはもう何度目のことだろうか。
もう数えられないほど、この一月で呟いている。
原因は分かっている。
扶桑姉様と提督が付き合い始めたことだ。
これが原因でまるで心にぽっかりと穴が開いてしまったかのように感じる。
いずれはこうなるであろうと覚悟はしていたはずなのに。
それでもこうまで、耐えきれないものなのだろうか。

山城「......ふふ」

いや、本当は分かっている。
なぜ自分がこうも耐えられないのか。
なぜこんなに、心に開いた穴の大きさが大きいのか。

なぜ心に開いた穴の大きさが、二人分なのか。


2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/08/12(土) 15:59:01.54 :SbPZHvx8o

その気持ちに気がついたのは一月前、扶桑姉様から話を聞いたときのこと。
あのときの扶桑姉様はとても幸せで、見ていた私までが幸せな気分になっていた。

だが、そんな幸せのなか、心のどこかで怯えていた。
どうしてこんなにも幸せそうなのか、と。
まさか、と思いつつもそんなわけないと浮かんでくる考えを押さえ込む。
そして、私は聞いてしまった。
『どうしたんですか、扶桑姉様?』、と。

山城「......はぁ」

案の定、返ってきた答は私の危惧していたことだった。
扶桑姉様は頬を染め、恥ずかしそうに『提督と、お付き合いすることになったのよ』、と笑っていた。


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