鷹富士茄子「幸せを運んで」


1: ◆U.8lOt6xMsuG 2017/08/07(月) 02:07:25.29 ID:PE1V0sJg0


お手々のしわとしわ、合わせて『初投稿』です



このカードイラスト最高過ぎない?




2: ◆U.8lOt6xMsuG 2017/08/07(月) 02:08:00.17 ID:PE1V0sJg0


私は、他の人に比べて少し...いえ、かなり幸運です。

しかし、『幸運』は『幸せ』ということではありません。幸運と幸せは少し違います。少なくとも、私の中では、ですけれど。


3: ◆U.8lOt6xMsuG 2017/08/07(月) 02:09:36.09 ID:PE1V0sJg0


―・-・―

片手には、ポップコーン。もう片手にはコーラ。そして目の前には担当のアイドル。

「プロデューサー?」

「え?茄子さん?」

大きな仕事も終わり、気まぐれに取った二日間の有給休暇。普段の激務から、今日と明日は解放される。

そんな俺は昨日、これからの休日の過ごし方をのほほんと計画立てしていたときに、先輩プロデューサーからとある映画のチケットを受け取っていた。

その映画はとある恋愛小説を映画化したもので、先輩の担当である三船さんが出演しているらしく、『結構重要な役で出てるし、観てくれよ。お前、明日から休みだろ?んで出来れば感想聞かせてくれ。美優に注目してな』と頼まれた。

好意と依頼を受けた俺は早めに観に行くことに決め、翌日、つまり今日その映画を観に映画館へ来た。来た、のはいいけれど。

「奇遇ですね!プロデューサーもこの映画を?」

伊達眼鏡をかけ、長髪のウィッグをつけて変装をしているにしてもすぐに分かるその佇まい。偶然にも、茄子さんが俺の座るべき席の隣にいた。

「あ、ぁあ、まぁ、そんな感じですけど...」

人間というものは得てして、不測の事態に弱い。一人電車とバスに揺られ映画館に来たら、担当のアイドルがいた。予測できるかこんなの。いや確かに茄子さんもお休みだけれども。

...いや、『茄子さんなら』という点を考慮すると案外不思議なことではないのかもしれない。
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