モバP「アイドルをオモチャにするクスリ 心・響子編」

2: ◆Freege5emM 2017/07/15(土) 17:16:31.47 ID:7VfU3ezmo

※R-18
※P×しゅがは その後 P×響子
※MC(Mind Control)を示唆する描写がありますが、解釈はおまかせします。


※佐藤心


※五十嵐響子


3: ◆FreegeF7ndth 2017/07/15(土) 17:16:58.77 ID:7VfU3ezmo



――ねぇ、プロデューサー。

――アイドルをオモチャにするクスリ、欲しくない?





























4: ◆FreegeF7ndth 2017/07/15(土) 17:17:24.52 ID:7VfU3ezmo



一ノ瀬志希からアヤシイ口上とともに押し付けられた、小瓶入りのクスリ。
色は透明で、トロミもまったくないから、ただの水と見間違えそうだ。

俺はこれを自分の担当アイドル――佐藤心に飲ませるつもりは、まったくなかった。

あのクスリを捨てずにいた理由だって、
志希が「捨てたら、もっとスゴいクスリをばらまく」と脅すから、仕方なく持ち歩いていただけ。


しかし、もはやそんな言い訳に意味はなかった。


5: ◆FreegeF7ndth 2017/07/15(土) 17:17:53.02 ID:7VfU3ezmo


オーディション後の会議で、心も採用を提案すると、
俺は居合わせた同僚・上長の皆から「キツい」と突っ込まれた。

「川島(瑞樹)や片桐(早苗)の開いた路線に乗りたいのは分かるが、もう少し吟味しろ」
と部門長じきじきのお言葉もいただいた。


『はぁーい、プロデューサー! スウィーティー♪ あれぇ?声が聞こえないぞ〜?
もっかいいくよーっ☆ はぁとと一緒に、せぇーのっ、スウィーティー♪』

26歳という年齢がキツい......だけならともかく、その年齢に釣り合っていないキャラ作りがキツいし、
エキストラのくせに撮影ぶち壊しにしかけるほど目立とうとしていた了見もキツいと言われた。

ルックスが水準以上だから、諦めきれずズルズルきて焦っているタイプだろうか。
でもアイドルとして容姿がよいのは当たり前、他に強みが必要だ。
そして前述の川島や片桐と違い、心には売りとなる珍しい前歴もない。


キツい。
そんなことは俺だって分かっている。

『プロデューサー、はぁとと一緒に、この厳しいアイドル界を生き残っていこうね☆
そのためならはぁと何でもしちゃう☆ 裏工作とか☆』

心だってわかってるだろう。
ネタではなく必死である。

ただ心には見どころがある。

『後悔したくないもん! はぁとの全力見せつけちゃうぞ☆』

綺麗どころの奴が、崖っぷちにしがみついて必死になってやるからこそ、出る凄みがある。
これはティーンの小娘にも、余裕ぶった大人にも真似できない。

『飛んでる! はぁと飛んでるのぉ! みんな分かったでしょ?
はぁとは本当にエンジェルなんだぞ☆ こらぁ、背中のワイヤーは見るな☆
そんな悪い子には狙撃版はぁとアタックを食らわせちゃうぞ☆』

そして心は、必死だと見てもらいつつ、愛嬌も出せる。


よろしい、オーバーエイジ枠で一口買おう。

『オーバーエイジってなんだよ!? はぁとアタックかますぞ☆』

サッカーの国際大会みたいなもんだよ。


『サッカーでは、23歳以上でも同じ代表だからな! それなりの扱いを要求するぞ☆』

それなり、じゃない。
放り込まれるピッチは、ティーンと並ぶアイドル最前線だ。
覚悟しろよ。

『ほ、ホントにはぁとがアイドルに?』

まさか、冗談だったとは言わないよな。

『冗談って言ったら、殴る。グーで』

それはお互い様だ。

『......分かった。やったろうじゃんよ。限界まで』


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