【俺ガイルss 由比ヶ浜結衣誕生日】二人の速度

1 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/16(金) 22:17:53.09 ID:NRLhzd33o
注意点

・地の文たくさんあります
・another→去年書いた
・後半いちゃこら成分マシマシです

SSSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1497619072
7 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/16(金) 22:29:45.61 ID:NRLhzd33o

くぁ、と出そうになる欠伸を噛み殺すと目尻から涙が滲んだ。

教壇に立つ白髪混じりの教授の声がいつものごとく子守唄に聞こえる。この講義の受講もじきに二桁を数えようとしているが、初めて受けてからこれまで眠くならなかった試しがない。

それは当然俺だけに限った話ではなく、首のマッサージを兼ねて右に目を向けると、うつらうつらしている数人の学生たちの姿が映った。声量に乏しく抑揚がなさすぎるのが原因だと思うが、なんとかしようとは思わないんだろうか。思わないんだろうな。だって聞かなくて損するのは俺たち学生だけだし。

そう思いはするので損をしないように耳を傾けてはみるが、眠い。あまり興味がない内容の講義ということも眠気に拍車をかける。
8 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/06/16(金) 22:31:27.31 ID:NRLhzd33o
なんとなく耳に入ってくるのは西洋古代哲学。あー、うん。知ってる知ってる。無知の知を知れとかでしょ。なんでもは知らないわよ、知ってることだけって名台詞を知らないのかよ。

くだらない雑念を振り払い、教授の発した重要らしき固有名詞を手元のルーズリーフに書き込む。一部学生はタブレット端末やノートPCを駆使しているようだが、俺はアナログ派のままだった。

特に不便とは思わない。俺は覚えるなら「書く」という行為が必要と考えているし、講義後に板書の写真を撮るならスマホで事足りるからだ。

書き終えてから顔を上げようとしたところで、左側からにゅっと細い手が伸びてきた。その手は俺の手元にあるルーズリーフの隅に文字を書き込んでいく。

『ひまー、ねむくなるねー』
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