緒方智絵里「特別な日の御祝い事」

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4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/06/17(土) 08:18:07.30 :0Y1Iw+jU0

「おはよう、お母さん」


ある休日の朝。


星柄でピンク色をしたパジャマを身に包み、実年齢よりも幼い印象の少女は、そう言ってリビングにいた自分の母親に声を掛けた。


普段は会話の際、相手に目を合わせられず、目を逸らしがちになってしまう少女だが、今日ばかりは母親の目をジッと見つめている。


相応の覚悟と勇気を持って、少女はこの場に臨んでいた。


それに対して、母親は冷めた様子であった。


少女にとっては今日は休日で休みの日ではあるが、彼女にとってはそうでは無かった。


彼女は今から自分の職場に出掛け、否応にも業務につかなければならなかった。


そんな忙しい身分の自分なのに、呑気に話し掛けてきた少女の存在は彼女には疎ましくも思えた。


『何の用なの? 用があるなら早くして』と、少女を威圧する様に、彼女は視線を向けるのである。


「あのね、聞きたい事があるんだ」


それでも、少女は臆せずに母親にそう聞いた。


威圧されようとも、その目線は変わらずに聞くのである。


「今日の夜、だけど......お母さん、予定は空いてる?」


少女がそう聞くと、母親はその眉根を寄せて反応する。


まるで「はぁ?、何なの?」と、言いたげな様子だったが彼女はそれを口にはしなかった。


ただ忙しいのだとばかりに、首を横に振って答えるのだった。


それに加え「今日は遅くなるから帰ってこれない」と、少女に告げたのだ。


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