木場真奈美「カッコイイより」菊地真「カワイイを!」

1: ◆Xz5sQ/W/66:2017/03/08(水) 20:38:36.82 :VC9IP/fR0

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彼女から相談を持ち掛けられた時、菊地真は思わずこう聞き返してしまった。

「カッコイイのに......困ってる?」

「そうだ。カッコイイことに困ってるんだ」

真の対面に座る女性、木場真奈美がどうしたものかといった様子でため息をつく。

「実は先日、ある仕事を任された時のことなんだが。メンバーが私、美優、あいの三人でね」

「はい」

「それぞれメイドの恰好をして......確かプロデューサー君は、イメージビデオとか言ってたかな」

「イメージビデオですか? メイドさんの恰好で」

真が訊くと、真奈美は「うむ」と頷いて。

「なんでも『必殺お仕置き人』とかいう漫画の宣伝らしい。個人的なことを言わせてもらえば、メイドは本来使用人だろう?
なら、叱る側ではなく叱られる側だと思うのだが......」


2: ◆Xz5sQ/W/66:2017/03/08(水) 20:40:33.59 :VC9IP/fR0

不思議そうに首を捻る真奈美。真も、そんな彼女の言葉に「そういえばそうだなぁ」と心の中で同意する。

「まぁ、プロとして与えられた仕事はキチンとこなしたつもりだよ。ただここで、一つ疑問が生まれてね」

「疑問ですか」

「撮りあがった映像を見て皆が言うには、美優はカワイイ、あいはキレイで、私の場合はカッコイイ」

「それの、なにがいけないんですか?」

真奈美が、ズッと身を乗り出す。

「......君は、おかしいと思わないのかな?」

「はい?」

「メイドなのに、カッコイイ。カワイイとキレイはまだ分かる。しかし、カッコイイメイドというのは一体なんだ?
私一人だけモデルガンを構えさせられていたこととも、何か関係してるのか......?」

「モ、モデルガンなんて持ってたんですか!?」

「監督曰く、原作の再現とは言ってたな。私としては、これもまた腑に落ちない点ではあるが」


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