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【モバマス】鷹富士茄子「貴方と望む幸せ」

引用元:

1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/20(火) 20:01:20.80 ID:GteodeUK0

 私は幸運。



 皆が言う通り、私が自覚している通り、貴方がそう受け入れてくれている通り。

 私は幸運。

 幸運で幸運な、幸運に包まれた女なんです。

 昔からそうでした。

 優しく温かな幸せが、いつも周りに溢れていました。

 今もそう。

 望むものと紡ぐ幸せが、いつでも私とそれの間に満ちています。

 未来でだってきっと。

 何より願い誰より求める幸せは、いつもいつでも叶い実現して本当の本物になるはずです。

 幸運。

 私は幸運なんです。

 だから。

 幸運。だから、私は思っていました。

 私のこの幸運が、どうか他の皆にも注がれますようにと。

 他の皆。私の周りにいる人たち。私が大切に思うかけがえのない人たち皆。

 皆に、皆にも、どうか広がってほしい。

 幸せになってほしい。

 そう思っていました。

 そう思っていて、そして今でもそう思っています。

 そうなるのが理想で、そうするのが私の為すべきこと。そう思ってきましたし、そう思っています。

 私の好きな彼へ。

 私の大好きな彼女へ。

 私の愛する彼ら彼女らへ。

 どうか幸せが届きますように。

 どうか私のこの幸せが、大切な皆のもとへも広がり、満ちますように。

 愛おしいすべて、何もが幸福な祝福に照らされ輝かされてほしい。

 幸せに、幸せに幸せに。

 すべて、余される人はなく、全員が幸せになってほしい。

 私はこれまでずっとそう思ってきて、そしてこの今にもそう心に思っているんです。

SSWiki :





2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/20(火) 20:02:03.65 ID:GteodeUK0

 ……でも。

 でも、駄目。

 でも、駄目でした。

 駄目だったんです。駄目で、駄目なんです。

 そんなふうに思って、願って、そうして私は努めてきました。

 ずっと。ずっとずうっと。

 でも、駄目でした。

 私がそうして願う通り、私は私が大切に思う私の周りの皆を幸せにはできませんでした。

 幸せを与えられなかった。

 幸せを分けて、注いで、満たすことができなかった。

 できなかった。

 できなくて。……それどころか私は、そんな皆へ、幸せとは真逆の不幸をばかり撒き散らしてしまった。

 幸せを贈りたかった私は、不幸をしか贈ることができなかったんです。

 不幸。それは、大きいことから小さいことまで。

 突然の怪我や病気、仕事の失敗や取り巻く環境の変化。挙げきれないほど多くの数、把握しきれないほど多様ないろいろ、そんな不幸を私は皆へ注いでしまったんです。

 それは、幸運も注ぐことはできました。

 今まで通りこれまで通り、優しく温かな幸運を。

 注いで振り撒いて、そうして周りの皆へと広げることは。

 でもそれはそれだけのこと。

 幸運も注ぐことはできました。ただそれは、それを上回る不幸を併せ抱いたものでした。

 押し寄せる不幸の中、幸運はわずかに瞬くような小さく淡いもの。塗り潰されて消えてしまいそうな、そんな弱い幸せしか注げなかった。

 私はわずかでかすかな幸運を届け、同時に大きく深い不幸を皆へ贈ってしまったんです。



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