■■「島村卯月、頑張りますっ」

1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/08(日) 23:38:28.30 ID:tTAn3URP0

はじめに。

アイドルマスターシンデレラガールズの二次創作ではありますが、厳密な意味でゲームのアイドルは一切でてきません、
もちろん、島村卯月も例外ではありません。

そのうえで、お付き合いいただけたのでしたら幸いです。

2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/08(日) 23:39:18.08 ID:tTAn3URP0


そこは、まるで真っ暗な夜の海でした。

真っ黒な空間に、細いピンク色の灯りだけはぽつぽつと浮かんでいます。

心細くゆらゆらと揺れるピンク色のサイリウムは、自分たちを照らしてくれる恒星を待っています。

やがて、一筋のスポットライトが暗闇を切り裂きました。その下には一人の少女がいます。

「みなさーん、たのしんでくださーい!」

彼女の登場を待っていたかのように歓声があがりました。空気が、建物が、光が、世界が揺れたのを今でも覚えています。

主役の少女の背に、大小の立体モニターが解放されます。ありとあらゆる方向から映し出された彼女の姿が浮かび上がります。

「島村卯月、頑張りますっ」

世界中の歓声を集めて立つ少女、島村卯月――私が、そこに居ました。



3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/08(日) 23:41:15.11 ID:tTAn3URP0

◇◇◇


モニターの中では、『島村卯月』が歌っていました。

ステージ中の歓声を集めて、愛をこめて希望の歌を歌う。

それは、『島村卯月』にとって当たり前のことでした。なにせ、彼女はアイドル。それも、その頂点に立つ『シンデレラガール』に選ばれたのですから。

「......じ、自分で考えて、恥ずかしい......」

顔から火が出ちゃいそうなくらい恥ずかしいです。

でも、シンデレラガール......本当に、私はシンデレラガールになれたんだ。


『多くのファンから一番輝いていたアイドルと認められた存在――それがシンデレラガール』


アイドルを始めた時、プロデューサーさんからそう言われたときは、遠い存在だと思っていました。

正直なことを言えば、今でも実感はありません。ただ、私は頑張ってアイドルをしていて、気が付けばその称号を貰っていました。

それでも、たくさんに人に認められた。何にも持っていないはずの私が輝いていると言ってもらえたのは、とっても嬉しいです。

自惚れるのはよくないですけれど、自信をもってもいいですよね?


だって。私はシンデレラガールだから。


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