一方通行「実験してたら変なオッサンに邪魔された」

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1: ◆LFMFthXonM 2017/01/04(水) 07:15:58 ID:JOb2xB5g


町外れ。廃倉庫が並ぶ一帯。1人の少年へ向けて銃声が鳴り渡る。
だが弾丸が少年に当たることはなかった。血を噴き出していたのは、狙撃者の方だった。

「手間取らせンじゃねェよ」

銃声のした方へくるりと顔を向け、少年は呟く。
どうせ結果は同じなンだからよ――心の中で吐き捨てる。

少年は一方通行(アクセラレータ)と呼ばれていた。
彼は『あらゆるベクトル(向き)を観測し、触れただけで変換する』超能力を持っている。
超能力自体は、この学園都市ではさほど珍しいものでもない。
学園都市内では脳の開発が行われており、学生の大半が何らかの能力を保有している。
それらは、ほとんど一般人と変わらない無能力者(レベル0)から1人で軍隊と戦えるほどの力をもつ、学園都市内でも7人しか存在しない超能力者(レベル5)まで6つの段階に格付けされている。

一方通行はその7人しかいない超能力者の1人で――――最強の座に居座っていた。































2: ◆LFMFthXonM 2017/01/04(水) 07:17:08 ID:JOb2xB5g


絶対能力進化計画。学園都市第一位である超能力者、一方通行を絶対能力者(レベル6)へと進化させる実験。
その実験内容は、学園都市第三位である御坂美琴のクローン、妹達(シスターズ)を2万通りの戦闘環境で2万回殺害すること。

何も問題が起こらなければ今回も妹達の1人が殺されて終わりとなる。
実験は10032回目。一方通行は既に10031体もの妹達を殺害していた。

10032号は一方通行によって反射された弾丸を肩に喰らい、息絶え絶えとなっていた。
あらゆる向きを変換する、ということはあらゆる攻撃の軌道が逸らされてしまうということ。
普段一歩通行は向きの変換を『反射』に設定しており、その状態で攻撃しようものならどんな攻撃でも本人へと返ってきてしまう。
10032号がそうであったように。

攻撃面でも、触れられれば終わり。血流を逆転させられ即死させられる。
2万回戦ったとしても妹達が勝利することは決してないだろう。
それでも、実験を止めることは出来なかった。
彼女達は――この実験の為に生み出されたのだったから。


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