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如月千早の今日思ったこと (2)

1361 ◆0NR3cF8wDM:2016/04/14(木) 21:22:01.10 :wGmryVQz0


 ○月○日
 お花見


 こんにちは。如月千早です。
 今日は765のみんなでお花見をしてきました。

 話を聞いた時に一番心配だったのが、どこでお花見をするか、ということでした。
 お陰様で765のみんなも広く知られるようになったので、公共の場所でお花見をすると混乱を招いてしまうのではないか、と。
 ですが、そんな心配もなんのその、社長と水瀬さんが働きかけてくれたみたいで、水瀬さんの家の敷地をお借りすることができました。
 お庭に桜が咲いてるなんて、すごいですよね。

 そして、場所をお借りする条件が……その、金銭ではなく、私たちと握手をして一緒に写真を撮ることだったようで。
 実質無償で使わせていただいたみたいで少し心苦しかったのだけれど……
 水瀬さんのお父様、お母様、お兄様、それにお屋敷に勤めている方々、みなさんに喜んでもらえたので、きっとこれで良かったのでしょうね。


 さて。
 お花見の楽しみといえば、そう、なんといってもお弁当ですね。
 最初はお料理の得意な人がそれぞれ用意してくる予定だったのですが、せっかくだからみんなで作ろうよ、と春香の声。
 確かにそれは楽しそうだと盛り上がる中、それならうちの厨房を使えばいいじゃない、という神、いえ水瀬さんのお言葉をいただきまして。
 食材もある物を使ってよいとのことでしたが、流石にそこまで甘えるわけにはいきません。
 ということで、今朝、それぞれ材料を持ち寄って集合、みんなでお弁当作りと相成りました。

 あまり好き勝手に作っても悲惨なことになりそうだったので、ある程度役割を分担しての作業です。
 普段あまりお料理をしない美希、亜美は、おにぎり作りを。
 亜美のイタズラが少々怖いところではありましたが、おにぎりに対して思い入れの強い美希を隣にして、変なものを作ることはできなかったみたいですね。

 お料理の得意なあずささんは、鶏の唐揚げや海老フライ、ポテトフライなど揚げ物の担当です。
 高温の油の扱いは慣れていないととても危険ですし、きちんと火が通っているのかの判断も難しいものです。
 かくいう私も揚げ物は全く自信がありませんね。まだちょっと恐怖心があります。
 最近お料理の勉強を始めたという真美に教えながら、タイマーもかけずに次々と食材を揚げていくあずささん。
 尊敬の念を覚えたのは、きっと私だけではなかったことでしょう。

 春香は卵焼きをひたすら巻いていましたね。
 こちらもお料理上手の担当。
 卵焼きって、簡単そうで、実は慣れてないとちゃんと作れないお料理ですよね。
 唐揚げと同じくお弁当の顔ともいえる品なので、春香にかかる期待は大きなものでした。
 甘い卵焼き、甘くない出汁巻、ネギが入っていたり、チーズが入っていたり、明太子が入っていたり。
 色々な卵焼きを作ってその期待に応えてみせる春香。流石の一言です。

 私は萩原さんと一緒にハンバーグを作りました。
 萩原さんは、ああ見えて、実はお肉がとっても大好きな女の子なんですよ。
 私も何度か家でハンバーグを作ったことはあったのだけれど、萩原さんの情熱には正直勝てる気がしなかったわ。
 特に生地に火を通す時の真剣な眼差しは、職人とか勝負師とかそういう言葉を私に思い起こさせました。
 そして、上手に焼けた時の本当に嬉しそうな笑顔。
 ああいうギャップはちょっとずるいと思うわ。

 四条さんはお野菜の煮物を作ってくれました。(「たいたん」というらしいです)
 たくさん食べることが一つの特長にもなっている四条さんですが、流石というか、お料理を作る方も手馴れたものです。
 水瀬さんがその補佐に。
 普段あまりお料理はしないという水瀬さんなのだけれど、基本的に器用な子なので、四条さんから適宜指示を受けながら立派に役割を果たしたようです。
 特に水瀬さんの舌の精確さには四条さんも驚いたみたいで、一人で作る時よりも美味しいたいたんができたと喜んでいました。

 彩りを添えたり、隙間を埋めたり、そういうお弁当に大事な副菜を色々と用意してくれたのが、我那覇さんと真でした。
 我那覇さんは、春香と同じくらいか、もしかするとそれ以上にお料理が得意な子です。
 実家が民宿を経営していて、そのお料理を手伝っていたらしく、ある意味プロに近いのかもしないわね。
 真は、多分765で一番女の子な女の子でした。
 定番のたこさんウインナー、ウサギ形のリンゴ、カリフラワーで羊を作ったり、カマボコやハムをハートや花にあしらったり、ミニトマトに葉っぱのピックをさして小さなリンゴのように見せたり。
 私たちのお弁当がちゃんと女の子が作ったお弁当に見えたのは、ほとんど真のお陰かもしれません。

 高槻さんは言わずもがな、高槻家の食卓を支え続ける料理人で、お弁当作りも慣れたもので。
 お弁当って普段のお料理とはまた少し違うところがあるから、経験豊富な高槻さんの視点はとても貴重です。
 というわけで、高槻さんには監督というか、全体を見る役割が与えられました。
 ……実際には、全部署を回ってのお手伝いというか、半ばみんなで高槻さんの取り合いみたいな状況になったのだけれど。
 ……お弁当作りには慣れていないのだもの、仕方ないわね、ええ。

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