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ベルトルト「君の願いが、叶ったよ……エレン」

3: 2013/11/12(火) 14:27:05 ID:R..1dAT2

いや、僕の感想なんていらない

僕にとって、膨大な罪の欠片でも
彼にとっては、実の母親の死だ


己の無力さを実感したエレンは、巨人への恐怖を乗り越えて
巨人に立ち向かう事を選ぶ

だから


「お前たちが苦しんで死ねるよう、努力するよ」


巨人である僕に向けられた、その言葉は
筋が通っていると思った

4: 2013/11/12(火) 14:28:32 ID:R..1dAT2

その時の事を、僕は思い出しながら地面に横たわる


戦った
僕は戦って、戦い続けた

僕は「超大型巨人」と名付けられた人類の敵に扮し、攻撃を加え
人類は抵抗し続けて、懸命に生きる為に僕を殺そうとした


結果、僕は多くの人類を葬った後に
もう指先の一本も動かしたく無い程に疲弊した体を、ぴったりと地面に添える事となったのだ


色んな箇所から蒸気が出て、僕の体の破損状態を伝える
その割には、蒸気の上がる量がひどく少ない――僕の体の疲弊状態が分かる

そんな僕の目の前に
エレンが破損したブレードを手に、辛うじて立っていた

顔から、頬から、腕から、足から
血が流れている彼は、憎しみを灯した瞳でこちらを睨んでいる


――あぁそんな憎々しげに見なくても、君の気持ちは分かっているよ

体同様に、砕かれた心で淡々と思った

5: 2013/11/12(火) 14:30:32 ID:R..1dAT2

エレンは立っている
僕は伏せている


たったそれだけで
どちらに軍配が下ったのか、わかるだろう


――僕は、死ぬのかな

霞がかった思考は、どんな展開をも受け入れてくれる
僕は今、そんな状態だ


エレンは、一方の手のブレードを杖代わりに体を支え
フラフラになりながらも……一歩一歩と、こちらの方へと体を進めてきた

ふぅ、ふぅぅ
と音を立て、吐き出される息にすら彼の感情があって

なおかつ、向けられている瞳にも殺意が籠っているので
これから僕がされる事は、容易に想像できる


――僕は、彼に惨殺される

出来るだけ惨めに
むごったらしく、バラバラに

6: 2013/11/12(火) 14:31:59 ID:R..1dAT2


――あぁ、これで終わりか

僕はもう、体の痛みすら感じない
頭の中にある血液が、流れすぎてしまったのだろう

あれ、でも巨人の体って肉体が再生するんだから
血も再生するはずなのに、なんでだろう

瞳全体は霞んで、体力も抜け落ちてしまったのに
無駄な思考はゆっくりと回転する


でも、何故か
エレンだけはしっかりと見えた

見えると言っても、足元だけだったり
ブレードの先がチラチラ見えると言う程度だったが


それでも彼の存在だけは、揺れる脳みその中で認識できていた

ざりっと地面を踏みしめる音が、目の前でする
僕の視界の中に、彼の足が揃った

現実味の無い風景は、まるで気が抜けた風景を見る様に無感動だったが


そんな僕が、現実に引き戻される瞬間がついにやってくる

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