【SS】「ベルトルトとユミルの……」

2: 1 2013/09/03(火) 10:45:41 ID:4ZyWcX8Y

ソレの

今行われている行為の前に交わした言葉なんて
大実はした意味は無いのだと思う


唇の前に、自分の物ではない弾力がある
それはほんのりとした体温を宿していて、ふにふにとした感触があった

顔の前にある圧迫感は、未だに離れようとしない
その圧迫感の所為で、目が開けづらいし呼吸も辛いと言うのに

数秒続いた圧迫感と、それによる呼吸の停止に私の心臓は大きく揺れだした
酸素が欲しい、と言う切実な要望に......つい薄く口を開けてしまう

鼻からの呼吸なんて、相手の顔に吹きかけてしまうのは憚られたのだ
3: 1 2013/09/03(火) 10:48:14 ID:4ZyWcX8Y

でも、それは私の体は予想以上に空気を欲していたらしい

空気が唇の表層をかすり、ひゅっと音を立てて
その息を、反射的に止めようとしたら

いつの間にかユミルは、鼻から少し大きく息を吸っていた


――やばい、鼻息が

吸うならまだしも、吐きだして吹きかけたら恥ずかしい
ユミルは反射的に一息だけ吸いこんだ呼吸を体の内に留め......もう一度、息を止めた

でもたった一呼吸だけで、酸素が行き渡るはずはない

あまりの息苦しさに、ユミルは体を捻りつつ目の前にある大きな体を押す
だが相手は、こちらの背中に手をまわしていて......ついでにその手の一つが、私の後頭部へと回って

がっしりと、こちらの体を己の体に密着させてきた
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