【まどか☆マギカSS】 神の国と女神の祈り ─9─


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642 : 第35話「闇ジョスト」 - 2014/09/11 22:43:36.85 BrXd6rky0 1473/3130


第35話「闇ジョスト」

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「コルビル卿」

王子とさっそく会話するのは、ジョスリーン。


円奈とルッチーアの二人は王子とまともに口もきけない。

そんな勇気は二人にはない。


なんといってもそこにいるのはエドワード王子。


現エドレス国王のエドワード王の息子だ。


貴族身分の侍女という設定ではある二人も、本当のところの身分は市民とか通りかかりの旅の者くらいなものなので、とても王子に話なんて持ち出せない。


「闇ジョストとはなんです?」


ストレートな質問だった。


円奈もルッチーアも、王子のいう”闇ジョスト”がどんなものであるのか、想像もつかないでいた。


すると王子は口を開いた。


彼はフードをかぶり、顔を隠し、トマス・コルビル卿として正体を隠し、都市の裏路地を進んでいる。


「見れば分かる」


王子はフードに隠された顔の口から、声をだして答えた。「私があの試合を闇ジョストと呼ぶのは、王家が認めない試合だからだ」

643 : 第35話「闇ジョスト」 - 2014/09/11 22:44:31.42 BrXd6rky0 1474/3130



「...」

ジョスリーンたち三人が、不安そうに顔を見合わせあう。


「こっちだ」


コルビル卿は年の裏路地の街角を曲がり、太陽の日もあたらぬ暗い街路へと着いた。


そこの石壁に小さなアーチ穴があいていて、入り口になって、地下室へと続いている。


ルッチーアは顔をしかめていた。

そこは、昨日自分が魔法少女と喧嘩した娼街よりも奥深くの、魔法少女でさえ立ち入りの遠慮する都市の闇も闇の部分。


闇商人たちが闇取引する闇市付近。

ソウルジェムは高く売れる。


戦場や油断した魔法少女から盗まれたソウルジェムが生きたまま売られたりする、なんていう噂が漂う闇市。

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